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先生がいなくなる(仮)非常識な職場はなぜ生まれるのか Php新書

西村祐二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569853468
ISBN 10 : 4569853463
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近年、「教員不足」が加速している。小学校教員採用試験の倍率は過去最低を更新し続けており、倍率が1倍台、「定員割れ」の地域も出始めている。その根本原因は、ブラック職場と指摘されて久しい「教師の長時間労働」にあり、その長時間労働を生み出す「給特法」という法律にある。給特法の下では教師はいくら働いても「4%の固定残業代」しか得られず、そのために「定額働かせ放題」とも揶揄されている。この状況を一刻も早く改善するため、現役教諭、大学教授、学校コンサルタントら専門家が「給特法」の問題点の指摘および改善策を提案。教育現場を残業地獄から救うための方策を考える。

目次 : 第1章 教師を苦しめる「命令なき超過勤務の強要」/ 第2章 時間管理なき長時間労働―給特法下の「見えない残業時間」/ 第3章 教育現場から訴える学校改善の方策/ 第4章 学校の働き方改革が「先生以外の人たち」とも無関係でない理由/ 第5章 学校現場での働き方改革―知られざる「リアル・ノウハウ」/ 第6章 給特法の「これまで」と「これから」を考える座談会

【著者紹介】
内田良 : 名古屋大学教授。専門は教育社会学。教員の働き方、部活動、校則などの教育問題を広く情報発信している

小室淑恵 : 株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長。公立学校250校、民間企業2000社、7省庁の働き方改革コンサルティング実績を持つ。文部科学省「中央教育審議会」委員、「産業競争力会議」民間議員など複数の公務を歴任。2児の母

田川拓麿 : 株式会社ワーク・ライフバランス、ワーク・ライフバランスコンサルタント。学校・警察・中央省庁・財閥系企業など、特殊かつ長時間労働が恒常化した組織へのコンサルティングを行い、残業削減の実績を出し続けている

西村祐二 : 岐阜県公立高校教員。2016年8月より教育現場の問題を訴え続け、国会や文部科学省へ署名を提出。2019年、参議院文教科学委員会にて、参考人として意見陳述(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    待ったなし! 先生たちの長時間労働をなくさなければ、命がもたない。やらせ放題の残業に対する報酬よりも何よりも、せめて休息時間を求めている先生たちも多いと思う。給特法が長時間労働訴訟への対策としてできた経緯をきけば、少しのかさ上げでは、かえって働き方改革に逆行する結果をもたらすだろう。そしてますます若い教員志望者が減っていくことになる。子どもたちの未来のためにも、教育現場に余裕をもたせ、先生になりたい人が増えていくような環境をととのえてほしいと思う。現実が世の中に知られてきて、世論が変化してきたのが救い。

  • あみやけ

    残念なから、もう手遅れです。教職調整手当を上げたって、たとえ、残業代を払ったって、変わらないですよ。そもそも、時間内に終わる仕事量じゃないし、朝から時間外に働かないと学校を開けることすらできないんですから。人を増やせばいいとよく言われますが、やりたい人がいないのに、増やせるわけがない。実際、全国の多数の学校で教員定数が足らず、以前よりも一人あたりの仕事は増えています。終わるわけがない。しかも、新しい仕事をやたら増やすのに、絶対に減らさない。授業時数も増え続けてます。完全に手遅れです。だれの責任か?

  • よっち

    過去最低を更新し続ける小学校教員採用試験の倍率、「定員割れ」の地域も出始めているなど、近年加速する教員不足。専門家たちが教育現場を残業地獄から救うための方策を考える一冊。教員が人気がなくなっている一番の要因は、ブラック職場と指摘される長時間労働で、いくら働いても4%の固定残業代しか得られない「給特法」が抱える問題。その見直しの議論も始まる一方で、学校での働き方改革や仕事を「断る・減らす・なくす」勇気を持つなど、状況を改善するような動きもあるようですけど、同時に生産性を上げる取り組みも重要なんでしょうね…。

  • pengin

    内容がひどい本。文部科学省の愚策を現場の工夫で何とかしろと、最後に書いてあるのがひどい。そもそも、外国語だプログラミングだと詰め込んでおいて、足りなくなれば現場の工夫で何とかしろという、文部科学省の矛盾にもっと切り込んでほしかった。学校の一日の流れを考えていない。そんな中で給特法が廃止され、教員に残業を命じるようになったら、現場は大混乱する。

  • TOMTOM

    定額働かせ放題の元凶である「給特法」。この歴史や学校現場の感覚、課題とコンサルによる改善された事例など現状を知るには良い一冊です。そして、目的である「教員を目指す若者を増やす」には、給特法を廃止し、時間管理を徹底すること、そのための業務の棚卸が必要とのこと。また、教員が疲弊して教壇に立つということは子どもたちにとって良くないことであるという認識をもっと広がるべきである。ストレスは常に上から下へ、教員から児童・生徒へ向けられていくということをもっと真剣に考えるべきと感じました。

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