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西部邁 日本人への警告 わが国にとって「保守vs.革新」とは何だったのか 知的発見!books

西村幸祐

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784781616766
ISBN 10 : 4781616763
Format
Books
Release Date
June/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

巨星墜つ。

気鋭の論客が読み解く、稀代の大思想家が身を賭して遺したメッセージ。

2008年4月28日に開催された「主権回復五十六周年記念国民集会」で、「こんなザマで主権回復したなどおこがましい」と壇上で絶叫した西部邁氏。会場の空気に水を差すスピーチではあったが、多くの観衆は喝采した。その背景には、対米追従をよしとする現代の保守論壇に対する痛烈な批判と、日本の自立への強い思いが込められていた。その知の巨人・西部邁氏を偲び、気鋭の論客3人が遺された膨大なテキストを通して現代を読み解く。
西部さんの自裁は、晩年にお書きになられていたことを
そのまま実行されたという「意志の力」を非常に強く感じた。
知識人の連中たちが、あまりにも安閑とした、
堕落した状態だということを再認識させられた気がする。――西村幸祐

一つひとつの用語や言葉を非常に重要視することが
西部邁という思想家の根幹にあって、それが最後まで一貫していた。
言葉の定義、あるいは論理の厳密さが保守思想の
原点、出発点でもあり、転回点でもあった。――富岡幸一郎

西部さんは、日本という社会が急速に、言論人や政治家だけではなく、
もう回復できないまでに溶解していくような思いがあったのではないか。
大衆社会化という、言葉だけでは語れないような空虚さと退廃。
それが知識人としての悲劇だったのかもしれない。――三浦小太郎


西村幸祐(にしむら・こうゆう)
1952年東京生まれ。批評家、作家、ジャーナリスト。一般社団法人アジア自由民主連帯協議会副会長。慶應義塾大学文学部哲学科中退。在学中に第6次「三田文学」編集担当。「ニュー・ミュージックマガジン」(現「ミュージックマガジン」)、レコーディングディレクター、コピーライターを経て、1980年代後半から、主にスポーツをテーマに作家、ジャーナリストとしての活動を開始。2002年の日韓W杯を機に、歴史認識問題や拉致問題、メディア論に関する取材、評論を展開する。「撃論ムック」「ジャパニズム」をそれぞれ創刊、編集長を歴任。著書に『「反日」の構造』『メディア症候群』『幻の黄金時代』『NHK亡国論』『21世紀の「脱亜論」』『日本人に「憲法」は要らない』、共著に『中国を捨てよ』『「反日」の敗北』(ともに石平との共著、イースト・プレス)、『日本の自立』『トランプ革命で甦る日本』(ともにケント・ギルバートとの共著、イースト・プレス)、監修に『朝日新聞「大崩壊」の真相』(イースト・プレス)など多数。近刊の『報道しない自由』(イースト・プレス)は発売2週間で重版が決定するなど、大きな反響を集めた。

富岡幸一郎(とみおか・こういちろう)
1957年生まれ。文芸評論家。関東学院大学文学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。第22回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。著書に『内村鑑三 偉大なる罪人の生涯』(中公文庫)、『使徒的人間 カール・バルト』(講談社文芸文庫)、『打ちのめされるようなすごい小説』(飛鳥新社)、『非戦論』(NTT出版)、『千年残る日本語へ』(NTT出版)、『最後の思想 三島由紀夫と吉本隆明』(アーツアンドクラフツ)、『川端康成 魔界の文学』(岩波書店)など。西部邁が創刊した「表現者」の元編集長。

三浦小太郎(みうら・こたろう)
1960年東京生まれ。評論家。獨協学園高校卒。1990年代から北朝鮮の人権問題や脱北者の支援活動などに参加。「諸君!」「月刊日本」「正論」「別冊宝島」などに執筆。自身のブログ「Blue Moon」で近代史、映画、音楽などの評論を展開する。著書に『嘘の人権 偽の平和』『収容所での覚醒 民主主義の堕落』(高木書房)、『言視舎 評伝選 渡辺京二』(言視舎)がある。

【著者紹介】
西村幸祐 : 1952年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科中退。関東学院大学国際文化学部講師、岐阜女子大学南アジア研究センター客員教授。一般社団法人アジア自由民主連帯協議会副会長。在学中より「三田文学」の編集を担当。音楽雑誌やコピーライターなどを経て、80年代後半よりF1などの取材、執筆活動へ。日韓W杯を機に拉致問題、歴史問題、メディア問題の取材、評論を展開。「撃論ムック」「ジャパニズム」をそれぞれ創刊、編集長を歴任。テレビ、ラジオでも活躍中

富岡幸一郎 : 1957年生まれ。文芸評論家。関東学院大学文学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。第22回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。西部邁が創刊した「表現者」の元編集長

三浦小太郎 : 1960年東京生まれ。評論家。獨協学園高校卒。1990年代から北朝鮮の人権問題や脱北者の支援活動などに参加。「諸君!」「月刊日本」「正論」「別冊宝島」などに執筆。自身のブログ「Blue Moon」で近代史、映画、音楽などの評論を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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    西部邁の思想や生き様が、戦後日本においていかに稀有なものであったかを、三者三様に論じた書。特に三浦氏による昭和期の西部の著作を中心に論じた箇所は面白い。痛烈な経済学批判を展開した少壮の社会科学者が保守思想家としての歩みを始める過程が丁寧にたどられている。

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