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ぼくはうそをついた ノベルズ・エクスプレス

西村すぐり

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591178218
ISBN 10 : 4591178218
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

 広島に住む小学校5年生のリョウタは、祖父の兄ミノルが原爆で亡くなったことを知る。遠い昔の出来事が、祖父の被爆体験を聞き、ミノルの足跡をたどることで身近になった。
リョウタの先輩、レイ。彼女の曽祖母タヅも、原爆で息子を亡くした。記憶が曖昧になり息子を捜し歩くタヅを、レイは心配していたが、ある日迷子になってしまう。
 原爆で大切な人を亡くした人たちの想いと祈り、それを受け取る子どもたちが描かれる。

【著者紹介】
西村すぐり : 1956年広島県に生まれる。関西女子美術短期大学卒業。『ぼくがバイオリンを弾く理由』で第1回ポプラズッコケ文学賞奨励賞を受賞。作品に『ぼくの、ひかり色の絵の具』(第61回青少年読書感想文全国コンクール課題図書/以上ポプラ社)がある

中島花野 : 長野県に生まれる。武蔵野美術大学卒業。デザイン事務所に勤務後、2019年よりフリーのイラストレーターとして活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    児童書。広島原爆の物語。祖父から原爆で亡くなった大おじの話をきいたリョウタは、小学5年生の夏休みヒロシマの町を歩く。6年生のレイは痴呆で徘徊する祖母を心配している。祖母は原爆から60年たった今でも息子を探している。レイは祖母のために、男の子のように髪を短くする。▽2023.6刊。装丁もいい。とても良本、全小中学生に読ませたい。『ぼくがバイオリンを弾く理由』2008年刊のカイトが登場してる、昔読んだな懐かしい。

  • 白雪ちょこ

    広島原爆がテーマの物語。 夏の田舎の風景や、涼しさなども伝わってくるが、原爆の生々しさや酷さが鮮明に伝わってきた。 お互い他人同士とは言え、つながりがあり 、1つになり、そして負のジレンマを解き放った瞬間は、胸が苦しくなるものの解放感もあって、ようやく報われたことにも感動できた。 子供にとってはもちろん、平和な世を生きてきた私達にも、わからないことだらけ。 平和であることが、どれだけ幸せかということが、ひしひし伝わった。 バイオリニストのカイトも出てくるため、姉妹編となっている内容も是非読みたい。

  • Willie the Wildcat

    消えない事実、心の痛み。向き合い方は、人それぞれ。歩き疲れたリョウタを玄関の外でハグした母、そして息子と息子の親友(?!)に言葉を贈るタヅ。母親の想いが詰まった件に、思わずグッとくる。遺された文字やモノなどが語りかけてくる何か、心に響く何かを咀嚼して糧にする。以前広島を訪れた際の語り部の方との時間、平和記念資料館などでの時間が、走馬灯のように蘇る。ユキワリイチゲの花言葉、そして開花時間に、著者の願いが込められている感。原爆ドームの夜景のイラストも印象的。

  • 天の川

    認知症の老女は勤労動員先で原爆に遭い命を落とした息子の安否を気遣い、街を徘徊する。老女の心の安寧を取り戻そうと、息子と間違うことを願って髪を切った、老女のひ孫のレイ。祖父から大おじの話を聞いて原爆について知ろうと行動を起こしたリョウタが老女についた優しい嘘。小学校高学年の課題図書は当時の状況を小学生に理解できるように平易で丁寧に描き出している。平成の中頃の設定。原爆で身体や心が傷ついた人がまだ広島のそこここに。来年は終戦から80年。せめて本を通して、子ども達にその惨禍を感じてほしい。作者の祈りが聞こえる。

  • さつき

    広島に住むリョウタは原爆で亡くなった大おじの話しを祖父から聞く。リョウタの憧れの先輩レイも曽祖母のことで悩んでいた。二人が真摯に過去に向き合う様子があまりに優しくて涙が出そうになりました。現代の子ども達に戦時中のことを説明するのはあまりに違いすぎて難しいことも多い。原爆のことを知ってもらうには、こういう優しさに満ち溢れた作品がぴったりだと思いました。

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