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落語『死神』の世界

西本晃二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784790503057
ISBN 10 : 4790503054
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2002
Japan

Content Description

外国種の落語「死神」の原話はグリム童話かオペラ作品か。それを日本に仕入れたのは誰か、落語にしたのは近代落語の祖・三遊亭圓朝なのか…。その疑問を明かすべく文字通りの東奔西走。落語「死神」のルーツ探る。

【著者紹介】
西本晃二 : 1934年、奈良生れ。1956年、東京大学文学部(フランス文学)卒業。1961年、カナダ・ラヴァル大学文学部大学院卒業(文学博士)。1963年、フランス政府国費留学生(パリ大学人文系大学院博士課程)。1966年、ペルージア外国人大学上級課程(イタリア語・文学教授資格)。1968年、カナダ・ヴィクトリア大学客員助教授(フランス・日本文学)。1971年、東京大学文学部助教授(フランス文学)、教授(81年、イタリア文学)。1985年、ナポリ東洋大学客員教授(日本文学)。1993年、東京大学文学部長。1994年、ローマ日本文化会館長。1997年、政策研究大学院大学教授(文化政策)、副学長(98年)至現在。専攻はルネッサンス研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • imagine

    日本に定着していなかったはずの概念である『死神』が、古典落語の演目なのはなぜか。海外の話を翻訳して落語を創作していた三遊亭圓朝は、この傑作をどのようにして生み出したのかを知るべく読む。オペラ『クリスピーノの代母』グリム童話『死神の名付け親』などとの詳細な比較や、「失敗型」「成功型」への分類などは興味深い。ただなんというか、噺の創り手や伝承者、さらには時代ごとの聴衆などの姿が語られないため、知りたい所へ届きそうで届かないもどかしさを感じた。研究成果の高いものが、必ずしも面白い読み物とは限らないということか。

  • tieckP(ティークP)

    グリム童話やイタリアのオペラから題材を取ったとされる日本の落語『死神』の成立について、比較文学・民話学的に語った本。とはいえ、結論は「判明しない」なので、それを期待するとガッカリするかもしれない。また、論にも少しだけうなずけないところはある。ざっくり言えば著者はイタリアのオペラ『クリスピーノと代母』を福地源一郎がフランスで見たのを圓朝に教えたところから翻案が生まれたとし、グリム童話の影響はないとし、『死神』とグリム童話の共通要素「死神を騙すために寝床を反転させる」は日本でたまたま同じ工夫が生まれたとする。

  • takao

    ふむ

  • Makoto

    おもれ、落語

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