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ISBN 10 : 4642024891
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古代の政治・文化史の解明には、儀式・年中行事書の分析が不可欠である。近年の調査により、禁裏文庫を継承する東山御文庫蔵の藤原行政編纂『新撰年中行事』や、宮内庁書陵部蔵の九条家本『神今食次第』など新史料の存在が明らかになってきた。その他にも発見された書物・逸文を多数紹介し、詳細に検討。史料的制約の多い古代史研究に新地平を拓く労作。
目次 : 古代史研究と新史料―東山御文庫本と九条家本を中心に/ 第1部 藤原行成の年中行事書と新史料(東山御文庫所蔵の二冊本『年中行事』について―伝存していた藤原行成の『新撰年中行事』/ 「蔵人式」と「蔵人所例」の再検討―『新撰年中行事』所引の「蔵人式」新出逸文をめぐって/ 「官曹事類」「弘仁式」「貞観式」などの新出逸文―『新撰年中行事』に引かれる新史料/ 広橋家旧蔵本『叙除拾要』について―藤原行成の除目書と思われる写本/ 東山御文庫本『日中行事』について)/ 第2部 古代の儀式書・年中行事書と新史料(九条家本『神今食次第』所引の「内裏式」逸文について―神今食祭の意義と皇后助祭の内実/ 九条家本『神今食次第』にみえる「清涼御記」逸文―「清涼記」の成立年代と「新儀式」との異同/ 九条家本『神今食次第』所引の「西記」と「二代御記」―行幸時の鈴印携行とも関わる新史料/ 『北山抄』巻十の錯簡とその復元―稿本と前田本の相違点を手がかりに/ 『江家年中行事』と『年中行事秘抄』―大江匡房原撰本の展開過程)
【著者紹介】
西本昌弘 : 1955年大阪市に生まれる。1987年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、宮内庁書陵部主任研究官を経て、関西大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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