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逆説の法則 新潮選書

西成活裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106038099
ISBN 10 : 4106038099
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

経済が縮小傾向にあると、人はつい短期的な思考に陥りがちだ。目先の利益を優先させるあまり技術の蓄積が疎かになり、次世代を支えるような長期プロジェクトも立てにくくなる。10年前に渋滞学を世に問うた気鋭の数理物理学者が、「長期的思考」がいかに価値あるかを多くのロジックで証明。ビジネスマン、経営者、研究者など必読の書!

目次 : 序章 正言若反/ 第1章 世界は逆説に満ちていた(個人編/ 組織編/ 社会編)/ 第2章 逆説を支える法則(逆説の条件 マイナスとプラス/ 空けるが勝ちその1:急がば回れ/ 空けるが勝ちその2:バケツリレー理論 ほか)/ 第3章 日本の進むべき道(なぜ長期的視野になれないのか どのように合意形成していくか/ 個人のあるべき姿/ 組織のあるべき姿・大学編 ほか)

【著者紹介】
西成活裕 : 1967(昭和42)年、東京生れ。東京大学先端科学技術研究センター教授。東京大学卒。修士及び博士課程は航空宇宙工学を修了、専門は数理物理学、渋滞学。2007(平成19)年、『渋滞学』(新潮選書)で講談社科学出版賞と日経BP・BizTech図書賞を受賞。2013年に「科学技術への顕著な貢献2013(ナイスステップな研究者)」に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    逆説の法則というよりも、考え直すヒントのような感じです。理学系の人が世間を考えると、というような感じの本で文科系の私にとっては比較的自分の考えが狭い世界の中でのものだということを示してくれている本だと思いました。いくつか気になることもあり先行きの短い自分ですが今後の行動を実行していくヒントになるのではと思いました。

  • おさむ

    クルマの渋滞学で有名な東大教授が、長期思考の重要性を説く本。「損して得取れ」とか「急がば回れ」とか、古今東西のことわざでも言われているセオリーを改めて説明しています。著者が説く法則は次の4つ。(間を)空けるが勝ち。分けるが勝ち。(手間や時間を)かけるが勝ち。負けるが勝ち。うーむ、言い得て妙ですね笑。もともと日本人は長期的な思考を持っていたはずなのに、ネットの普及のせいか社会全体が最近は短期的思考に陥りがちのように感じていました。新たな視座を与えてもらえた気がします。

  • あまね

    良書です。『急がば回れ』『情けは人の為ならず』『損して得とれ』等々を数学的に分析しているところが、とても面白かったです。日本的道徳観が長期的思考の中でいかに重要であり、グローバル化された昨今、それを継続していくのがどれほど心許ないかがよく分かりました。『渋滞学』の先生程度にしか存じ上げませんでしたが、西成氏が長期的視野になったのは悠久の知恵と千年以上も変わらない真理がゴロゴロある数学と物理学からだとか。なるほど〜。

  • k sato

    「急がば回れ」に代表される諺は、一見真理とは真逆の価値観にもみえるが、ある結論が導かれ利得を上げる逆説である。逆説は、個人、組織、社会の中に存在する。例えば、高リスク高リターンの短期的投資に対し、今損をして後で利を得る長期的投資がある。筆者は現代日本が短絡的思考に陥っていることを憂いている。科学技術研究への国家予算削減はその最たる事例だ。効率や目先の利益優先の思考では、長期的には取り返しのつかないことになる。そこで、筆者が構築したロジックが「空けるが勝ち、分けるが勝ち、負けるが勝ち、かけるが勝ち」である

  • GreenThumb

    長期的視野の重要性、短期的視野の危険性を逆説の法則からわかりやすく解説してくれる本。本当は難しい数学で説明できるのでしょうが、あえて数式をほとんど使わずに解説しています。このため、内容が一部ぼんやりとしてしまった感はやむを得ないのかと思いますが、内容にはとても説得力があります。現代の社会は、多くのことが短期的な結果で判断されるようになり、即効性をより求められます。様々なテクノロジーがさらに追い討ちをかけています。一見無駄と思えるようなまわり道や、利他的な行動の重要性により注目すべきという点に同感です。

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