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スペイン中世烈女物語(仮)歴史を動かす華麗な結婚模様

西川和子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779125515
ISBN 10 : 4779125510
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan

Content Description

「レコンキスタ時代」とも重なる、「スペイン中世」を生きた女性たちを描き出す傑作。時代に翻弄され、それぞれの紆余曲折を生き抜いた「烈女」をより深く知るための、詳細な系図と時代背景を解説した中世コラム付。

目次 : 第1章 ナバラ王国を強大にしたのは、トダ 一〇世紀/ 第2章 王国再編の裏に、三人の王女 一一世紀/ 第3章 イスラム王女、サイーダ 一一世紀/ 第4章 お転婆女王、ウラカ 一二世紀/ 第5章 一歳の女王、ペトロニーラ 一二世紀/ 第6章 国をひとつに、ベレンゲーラ 一三世紀/ 第7章 何という強さ、マリア・デ・モリナ 一三世紀/ 第8章 王の寵愛を、レオノール・デ・グスマン 一四世紀/ 第9章 歴史に翻弄、ファナふたり 一五世紀

【著者紹介】
西川和子 : 早稲田大学理工学部応用化学科卒。スペイン史著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ジュンジュン

    タイトルからは分からなかったが、「レコンキスタ時代の王たち」の姉妹編だった。前著が王達の戦いなら、本作は王妃たちの戦いを描く。800年続いたレコンキスタは治乱興亡の時代。そんな中で合従連衡の主力は王女達が織りなす政略結婚。どの主人公も時代の荒波を掻き分ける力強さはなくとも、時に翻弄されながらも「生き抜く」強さがあった。知らない名前ばかりの”烈”伝だったが、丁寧な語り口と系図でなんとか辿り着けた。

  • Rieko Ito

    十世紀から十五世紀レコンキスタ時代の物語。スペインもイスラムも相手と戦いながら内部は小国に分裂し、互いに戦ってもいた。そんな時代の王妃・王女たちの物語なのだが、政略結婚しまくっているためみな親戚で、同じ名の人がぞろぞろといて、何度も結婚したりしていて、ひたすらややこしい。系図を見ると一層混乱する。しかし語り口は易しくて、だいたい分かればいいという心構えで読んでいれば面白い。登場人物は「烈女」には当たらないようなおとなしめの人が多い。それはともかく、知らなかった時代を知れて楽しい読書体験だった。

  • ノア

    10〜13世紀頃、国土回復運動の時代に活躍した人物のうち"激しい"女性をクローズアップしている。先行してイザベル一世の伝記を読んでいたのだが彼女の話はほとんど出て来なくてちょっと驚いた。つまり、この本が描きたいのはもっと歴史の陰に隠れた、あまり知ることができない女王の物語なのだな、と察した。陰に隠れた存在となるとやはり資料は少なく、全体的に結婚、出産、また結婚、と王家の継承戦争の話ばかりになる。ほぼそれ、と言って過言でない。逆にそれ以外の逸話がある王族が今も人気で伝説が語り継がれるのは当然かもな、と。

  • ムツモ

    中世のイベリア半島で、王族として生き抜いた女性たちの物語。一人一人の境遇や生きざまに思いを馳せるのがとても楽しかった。後のハプスブルク家の例をひくまでもなく、王家は結婚で勢力を拡大しようとし、そこに女性ならではの辛さや喜びもあったことがよく理解できた。家、国のみならずローマ教皇までが干渉する結婚など、個人の意思の及ぶ範囲のなんと狭いこと。人物のそれぞれに家系図がつけられ、平易な文章で丁寧に説明もされているのに頭が大混乱する複雑さ、それもまた面白かった。

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