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4月の本 12か月の本

西崎憲

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336077370
ISBN 10 : 4336077371
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――

12か月のうちの〈4月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。

【目次】
春昼(太宰治)
四月(北川冬彦)
四月の蕾(獅子文六)
?外先生の墓に詣づるの記(日夏耿之介)
春日遅々(堀辰雄)
牧神の春(中井英夫)
四月短章(村山槐多)
褪春記(鏑木清方)
四月馬鹿(渡辺温)
イギリスの春と春の詩(吉田健一〕
死人の埋葬〔「荒地」より〕(T・S・エリオット/吉田健一訳)
美しい墓地からの眺め(尾崎一雄)
山男の四月(宮沢賢治)
かたくり(水野葉舟)
ギャロッピング・フォックスリー(ロアルド・ダール/田口俊樹訳)
四月(ギュスターヴ・カーン/永井荷風訳)
春雪(久生十蘭)
まどわしの四月(片山廣子)
若菜のうち(泉鏡花)
博士の目(山川方夫)
桜の森の満開の下(坂口安吾)
 跋 四月はかならずやってくる(西崎憲)

【著者紹介】
西崎憲 : 翻訳家、作家、アンソロジスト。電子書籍や音楽のレーベル〈惑星と口笛〉主宰。音楽家でもある

中井英夫 : 小説家、短歌編集者、詩人。1922年生。1993年没

村山槐多 : 詩人。1896年生。血のように赤いガランスを好んだ画家でもある。結核性肺炎を患い、スペイン風邪に罹患した身で悪天候の戸外へ飛び出したことが元で1919年没。享年二四(満二二歳)

鏑木清方 : 浮世絵師、日本画家、随筆家。1878年生。1972年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • くさてる

    国書刊行会が出版し、西崎憲がセレクトした「4月」にまつわるアンソロジー。こんなシリーズに抵抗できるわけはありません。詩歌も多く、美しい本。さすがに既読も多かったけれど、初読の中では獅子文六「四月の蕾」が痛快で楽しく、久生十蘭「春雪」がせつなくも美しかった。既読では、坂口安吾「桜の森の満開の下」がやっぱりさすがというか、このあと百年残る小説だと思った。

  • 凛風(積ん読消化中)

    国内外の「4月」に因む著作を集めたアンソロジー。小説、詩歌、エッセイ、とジャンルを問わない上に、著者も小説家に限らない。西崎憲さん、いい仕事してます。太宰治、堀辰雄、中井英夫、宮沢賢治、久生十蘭等々、有名どころの作品がずらっと並ぶにもかかわらず、既読のものがあまりない。これ、どこから見つけて来たの? と思うような作品が多々あり、楽しめた。12ヶ月の本、と言うことで、来年3月まで読めると思うと、ワクワクする。装丁も本棚に12冊並べた時がどうなるか想像できて期待値が上がる。

  • Cinita

    国内外の4月にちなんだ小説・詩歌・随筆等を集めたアンソロジー。爛漫と華やかで、でも寂しさも狂気も含んだ、色んな4月を感じられてよかった。屋外で季節を感じながら読むのがいいね。次月以降も読むのが楽しみ。/太宰治「春昼」こんな短いのに文章も会話も気持ち良すぎる/鏑木清方「褪春記」センスとプライドの高さがにじみ出てていい随筆。花時風雨多しの一節がわかりすぎて! この時期に読めてよかった。/渡辺温「四月馬鹿」ドタバタキュートな夫婦のお話。時代を感じる過剰なバタ臭さがイイ。(コメントへ続く)

  • mikky

    桜が満開となり葉桜となり散りつつある今、この本を読むことができたのは本当に贅沢な時間でした。 鏑木清方の随筆を初めて読んだのですがこれがとても素晴らしかった。『美しい墓地からの眺め』『かたくり』『ギャロッピング・フォックスリー』『春雪』などジャンル問わず選ばれた短編の数々も素晴らしい。 そして『桜の森の満開の下』。わたしは安吾の作品でこれが1番好きなのだけど、久々読み返して初読のとき感じた途方もなさを再び感じた気がした。 春は美しい。けれど春はそれ以上にひとを魅入る恐ろしさがある。そのことを思い出した。

  • 真琴

    初の国書刊行会。太宰治、中井英夫、吉田健一などの4月に因んだ作品を集めたアンソロジー。本を手に取った時の幸福感よ。12ヶ月、コンプしたいです。

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