Books

10月の本 12か月の本

西崎憲

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336077431
ISBN 10 : 4336077436
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――

12か月のうちの〈10月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。

 【目次】
町の鑑賞(鏑木清方)
花屋の窓(片山廣子)
十月〔「大和路・信濃路」より一〕(堀辰雄)
孔雀(三島由紀夫)
乖離(高祖保)
馬鈴薯からトマト迄(石川三四郎)
縫いぐるみの熊のための書(アンドレ・マルロー/堀田郷弘訳)
髪の話(魯迅/竹内好訳)
父の消防入り(ブルーノ・シュルツ/工藤幸雄訳)
開いた窓(サキ/中村能三訳)
ある娘の日記から(アントン・チェーホフ/松下裕訳)
落穂拾い(小山清)
ウェイクフィールド(ナサニエル・ホーソーン/酒本雅之訳)
十月のノクタアン(北園克衛)
十月の末(宮沢賢治)
星は北に拱く夜の記(稲垣足穂)
イギリスの秋に寄す(吉田健一)
謎(ウォルター・デ・ラ・メア/柿崎亮訳)
書棚(日夏耿之介)
私の机(岡本綺堂)
文鳥(夏目漱石)
雨の宿(岩本素白)
十月〔「大和路・信濃路」より二〕(堀辰雄)
青頭巾(上田秋成/西崎憲翻案)
 跋 遠方の十月(西崎憲)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • HANA

    10月。風も何時しか秋の香りを含んでくる季。独特の寂しさを持つこの時期にふさわしい作品群が揃っている。特にデ・ラ・メア「謎」は相変わらず名作中の名作で、その独特の寂寥感がこの時期を体現しているようで素晴らしい。堀辰雄の「大和路・信濃路」の抄録も奈良という秋と黄昏の似合う土地の魅力を余すところなく語っているし。他にもタルホや宮沢賢治といった地上を離れているというか宇宙を感じさせる作品と、地の恵みを感じさせる地上に足の着いた作品群がバランス良く収録されているし。一抹の寂しさを持つこの時期に相応しい一冊。

  • かもめ通信

    収録されているのは随筆、詩、短編小説とバラエティに富んだ23作品。うち既読はサキとチェーホフと漱石の3作品だったが再読も含めてじっくり味わった。お気に入りは片山廣子の「花屋の窓」、小山清の「落穂拾い」、吉田健一の「イギリスの秋に寄す」岡本綺堂の「私の机」あたり。推理小説だと思って読んでいた三島由紀夫の「孔雀」には、最後の最後であっ!と驚いた。

  • くさてる

    読書好きなら目が離せないアンソロジーシリーズ。有名作も多く収録されていて、それを読み直すのも楽しいのですが(サキ!デ・ラ・メア!)素敵な作品と初めて出会う歓びも与えてくれるシリーズです。ホーソーンはすごかったしチェーホフは笑っちゃった。けれど、いわゆる昭和の文豪とあまりお付き合いしてなかったわたしにとって今巻のベストは掘辰雄。いやほんと何をいまごろといわれそうですが、すばらしいのひとこと。おすすめ。

  • Cinita

    秋も深まり、収穫と紅葉を迎える10月。今回は情景を細かに描いた随筆多くて、どれもよかった。時代とともに移り変わる街を愉快に見つめる鏑木清方「町の鑑賞」、近隣の人々との交流を綴った小山清「落穂拾い」、フランス滞在中に挑戦した畑仕事の発見を瑞々しく描いた石川三四郎「馬鈴薯からトマト迄」、執筆旅行記なのに一向に筆が進まない堀辰雄の「十月」等々。小説だと、祖母の言いつけを破った7人兄妹が一人ひとり消えていくウォルター・デ・ラ・メア「謎」が恐ろしいけど淋しくて特に好き。長持はなにかの暗喩なのかなあ。

  • げんなり

    手に取ってまず、表紙の可愛らしさに相好を崩す。 『孔雀』、『馬鈴薯からトマト迄』も面白く読みながら、なんか読んだことあるなと慌ててタイトルを確認する『開いた窓』は多分もう何度も読んでいるのだけれどタイトルも著者名も覚えてなかったという為体。 ウォルター・デ・ラ・メアの雰囲気がすごく良くって、これが初読の作家さんなのだけど、積んであるから楽しみ楽しみ。 再々再々読くらいの『文鳥』の鮮やかさに驚き、『青頭巾』の迫真に膝を打つ。 堀辰雄の『十月』が二つに分かれて載っているのだけど、これもまた良い、凄く!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items