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新 基礎情報学 機械をこえる生命

西垣通

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784757103993
ISBN 10 : 4757103999
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
西垣通 ,  

Content Description

人間=機械論に直結するトランス・ヒューマニズムを克服しつつ、情報技術をいかに活用すべきか?ディストピア回避の方途を理論的に探る物質科学と人文学をつなぐ知。西垣情報学の集大成。

目次 : 反ホモ・デウスのために/ 第1部 基礎情報学にいたるアプローチ/情報と意味創出(ネオ・サイバネティクスの誕生/ ネオ・サイバネティクスの展開)/ 第2部 基礎情報学の核心/生命にもとづく情報学(APSからHACSへ/ 新実在論と生命哲学)/ 第3部 人間のための情報技術/AIという衝撃(AIの論理と誘惑/ データ至上主義からの脱出)

【著者紹介】
西垣通 : 1948年生まれ。東京大学工学部計数工学科卒業。工学博士。日立製作所、スタンフォード大学にてコンピュータ・システムの研究開発に携わったのち、明治大学教授、東京大学大学院情報学環教授、東京経済大学コミュニケーション学部教授を歴任。東京大学名誉教授。専攻は、情報学・メディア論。著書に『デジタル・ナルシス―情報科学パイオニアたちの欲望』(岩波現代文庫、サントリー学芸賞、1991年)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Haruki

    意味作用を起こすものとして情報を捉え、生命のような自律システム(個人)における意味の受容とその集団(社会)における伝播作用の階層構造、通時的構造を説明している基礎情報学の提唱者がAI時代の入り口の21年時点での見立てを説明する。生命記号論:生命は自身で習慣を獲得する自然傾向を持つ(ホフマイヤー)→予測脳的視点。生物世界たるクレアトゥラではプレロマ世界の論理と量の議論は通じない(ベイトソン)→定量的なシャノン情報学の限界。AI科学、ハラリ、ガブリエルへ批判を呈しつつ柔らかで抽象的なHACSの敷衍を目指す。

  • mft

    シリーズ4冊目だそうだ(前3冊は読んでいない)。言いたいことは色々あるが、個人的には、ビットから始まる、この本で言う「機械情報」の方に興味があるので(以下略)。わりと怠い哲学的議論が多かった中で、メイヤスーには少し興味を引かれた

  • イキュア

    情報とは何かということに向き合っているのが本書である。情報といえば、他者や周囲の現象から受け取る客観的なものと思いがちだが、あくまで自身で経験したものから推測し理解する主観的なものであるという指摘が面白い。つまり自身の経験が少なければ、相手から受け取れる情報は少なくなってしまうということだろう。経験を積むために若い世代には、小説などを多く読み共感性を育むことが、AIと人間の差別化を図っていくためには必要との指摘も興味深い。

  • 中村蓮

    私の理解だと、トランスヒューマニズムは、素朴的実在論を前提する情報のコンピューティング・パラダイムに立脚しているが、実際には情報は閉鎖系である生命が間主観性の中から意味を生み出すというHACSモデルの方が適している。トランスヒューマニズムが提示する悲惨な「データ教のホモ・デウスによる支配」という未来は、我々の社会がそれを実現させるあるいは実現できると認めた場合でなくては到達しない。というような内容。著者の主張に基づく要約ではあるが、関係図書への言及も多く、この分野の見取り図としても活用できそう。

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