Product Details
ISBN 10 : 4801110231
Content Description
筆者は45年以上にわたり日本語教育の現場に携わり、理論的根拠に基づく教育を実践してきた。本書はその経験と、言語・自己・コミュニケーションの本質に迫る探究を通して得た、日本語習得と習得支援の理論的視座を論じる。日本語教育への理解が深まり、授業への向き合い方が変わる。
■「はじめに」より
筆者は45年以上日本語教育の現場で仕事をしてきました。そして、筆者なりの物の見方と理論的根拠に基づいて、日本語教育を企画し、教材・リソースを制作して提供し、同僚教師とそれらを共有して、大部分の学習者が設定された目標を達成する教育を実践してきました。そして、一方で、日本語学や社会言語学や第二言語習得研究などに留まらず、心理学、社会学、文化人類学、言語哲学などの分野に分け入り、そもそも言語とは何か、自己とは何か、人が言葉を発するとはどういうことか、なぜ人と人はコミュニケーションできるのかなどの根本的な問いを探究してきました。そうした探究をするのは、日本語教育は日本語の文型・文法や語彙や実用的コミュニケーションのための表現などをただ教え学ばせることではないと考えるからです。また、そうした深みにまで足を踏み入れてこそ、何をどのようにすれば学習者において日本語の習得や上達を促進できるかの理論的根拠を深みと厚みのある形で示すことができると考えたからです。
本書では、そんな筆者がもっている、日本語の習得と習得支援をめぐる物の見方やその理論的根拠について論じたいと思います。本書は、日本語の教授法や指導法などを紹介する本ではありませんが、本書を読むことで、日本語の習得と上達の見え方や、日本語の習得・上達支援のあり様の見方が変わり、現在及び将来のあなたの授業の計画や授業の実践が大きく変わるでしょう。
【著者紹介】
西口光一 : 大阪大学名誉教授。広島大学森戸国際高等教育学院特命教授。博士(言語文化学)。公益社団法人 日本語教育学会会長。専門は日本語教育学、言語哲学、ことば学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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