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Blマンガの表現史 少年愛からボーイズラブジャンルへ

西原麻里

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787235527
ISBN 10 : 4787235524
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

"少年愛の時代から呼称を変えながら50年以上受け継がれてきた「男性キャラクター同士の恋愛やセックスを軸にする物語」は、巨大なメディア産業の一翼を担うBLへとどのように至ったのか。ポピュラー文化の一つのジャンルとして確立する過程で、表現の型やお約束はどう変遷してきたのか。そもそも、BLをBLたらしめるものとは何なのか。

1970年から2000年に商業ベースで刊行された2,873作品を幅広く数量的に分析して、時期ごとの特徴を浮き彫りにする。とりわけ、ストーリーやキャラクター、カップル、セックスシーンの特徴を比較して、ジャンル総体の傾向を分析する。そのうえで、その背後にある女性を抑圧する社会規範との関連を捉える。

「悲劇から恋の成就というハッピーエンドへ」「女性的な美しさから男性のかわいさへ」などのジャンルの変化を実証的に明らかにして、女性たちが時代ごとの厳しい現実を生き延びるために紡ぎ出してきた表現のダイナミックな歴史をたどる。


【目次】
はじめに――〈男×男〉マンガの誕生と変化を考えるために
第1章 BLマンガというジャンル

第1部 変化を捉える――〈男×男〉マンガの通時性

第2章 ストーリーの数量的分析
第3章 キャラクターの数量的分析
第4章 カップルの数量的分析
第5章 セックスシーンの数量的分析

第2部 時代の特徴を捉える――〈男×男〉マンガの共時性

第6章 〈男×男〉マンガの誕生――少年愛期
第7章 〈男×男〉マンガの成長――JUNE/耽美期
第8章 〈男×男〉マンガの転換――プレ・ボーイズラブ期
第9章 〈男×男〉マンガのジャンルの形成――ボーイズラブ期
おわりに――BLジャンルができるまで、できてから
あとがき"

【著者紹介】
西原麻里 : 1984年、佐賀県生まれ。跡見学園女子大学文学部准教授。専攻は社会学、マンガをはじめとするメディア文化研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ひるお

    1970年から2000年までに商業ベースで刊行された作品を分析し、男性同士の恋愛・性愛を描く漫画の様式や変化、傾向を追う、著者の博士学位論文。量的分析を行っているというのが本研究の最大の強み。突出した作品を取り上げて分析する、という質的な先行研究は数多あるが、量的なそれはほぼなかった(永久保陽子『やおい小説論』くらいか。ただ、タイトルにある通りこちらは小説が分析対象)。それゆえ、本書はやおい研究に関心を持つ者にとっては必読の書。時期ごとの傾向もより繊細に捉えられる。読めばやおい論の解像度が上がる。

  • しじまいずみ

    タイトル通りBL漫画の歴史や統計を書いたもの。〜00年代の話が9割で最近のBL事情に触れるのは終盤のちょこっと。

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