Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 匠

  読了日：2013/09/06

  評判が良いので読んでみた。もっともっと雅な世界が展開されるのかと思ったら、平安時代を舞台に女性をほとんど登場させず、貴族社会においての男同士の愛憎劇が描かれていた。世界観はすごく好きなので、ひとりひとりの登場人物の心情や関係の濃淡をもっと掘り下げた内容で、じっくり読んでみたかったのが正直なところ。それでも、とてもせつない読後感。あまりこの時代の男色を描いた物語は読んだことがなかったので新鮮だったし、そのものズバリではなく間接的に匂わす見せ方がいかにも平安時代にマッチしていて良かった。

• そらねこ

  読了日：2018/06/09

  めっちゃ面白かった！ここでのレビューが分かれててどんな？って心配だったけど、杞憂だった。平安時代はなりあがるために身分の高い男に男が通う…ってのは猿楽的な芸能だけかと思ってたらなるほど！勉強になった！更に切なすぎて〜(;_;)この頃の武士の身分は低く、高前の気持ちは痛いほど分かる。どんなに有能であっても犬と蔑まされ、覚悟を決めてきたのかな…と涙。でもだからこそ心を傾けた人は切り捨て、本当に愛を感じた人には頑なになり…。でももしかしたら呪い=愛ってコトで幸せだったかもな…。物語として凄く素敵！泣けた〜！！

• ちゃりんこママ

  読了日：2014/05/07

  電子。再読。上手過ぎて嘆息。描くのが難しい平安時代。風雅と美学も閉じ込めた秀作。主人公は策謀に敗れるが、都を追われても自分への恋慕を死ぬまで失わせない。哀感を滲ませず情念を浮き彫りにする描き方は粋の真骨頂。素晴らしい。脱帽です。

• saki＠まったり更新中

  読了日：2013/04/29

  初読み作家さん。デビュー作らしいです。書店で何かよさげな本はないかと物色していたら帯の平安モノBLというのに惹かれ読んでみました。久々に切なく感動を覚えた作品でした。高前という己の体を武器に貴族たちを渡り出世していく彼と、高前を想う真っ直ぐな智実の愛憎の物語。一途に想っていた智実が高前の罠に堕ちてしまった親友の死を目の当たりにして彼への憎しみを募らせ都から追放してしまう。憎みながらも惹かれる二人。高前が己の気持ちに正直になっていたら…両想いだったはずの彼ら。彼らに晩年のお話は泣けました。いいお話でした

• そらねこ

  読了日：2018/06/10

  かなりやられましたので引きずってます (ﾉД`)ｼｸｼｸ　そんでもってやはりブログりました♡http://soranekotan.blog.jp/archives/26809506.html

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