Product Details
ISBN 10 : 4585226354
Content Description
高麗の普覚国尊一然が、その最晩年に編んだ『三国遺事』は、十三世紀末の朝鮮半島に流布していた神話や説話の宝庫である。巫俗文化の古い要素と、一然の時代の仏教思想を反映した新しい要素が幾重にも重なる『三国遺事』をどう検証すべきか。その構成や特性、神払習合としての視点、日本の神話や琉球の伝承との比較など様々な方面から『三国遺事』を捉え直す。近代以降築かれてきた日韓の学問の壁を越え、両国の研究者が探る『三国遺事』研究の現在。
目次 : 『三国遺事』研究の始発と現在/ 仏教的想像力から編纂した『三国遺事』/ 一然と陳尊宿/ 『三国遺事』の編目の構成/ 『三国遺事』と日本神話―日光感精神話の行方/ 薯童謡―『三国遺事』の紀異篇「武王」条と弥勒寺の西塔の舎利記/ 『三国遺事』にみる道教と花郎国仙―李能和『朝鮮道教史』を手がりとして/ 郷歌に対する二、三の雑感/ 義湘大師と明恵上人―『三国遺事』と「華厳縁起」を中心に/ 『三国遺事』と琉球の伝承世界/ 徳川家蔵書目録に現れた『三国遺事』伝承/ 『三国遺事』の護国思想と万波息笛説話の「波」―新羅を襲った津波と神功皇后説話/ 『三国遺事』の構成とその特性/ 『三国遺事』における神仏の習合―帝釈信仰と護国思想/ 江原道の月精寺・神福寺址の夫人坐像を訪ねる―韓国の韋提希夫人か/ 『三国遺事』研究文献目録
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
