Books

占領下の日本 カラーフィルム写真集

衣川太一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794227959
ISBN 10 : 4794227957
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

空は青く、町は色彩にあふれていた――
後世のわれわれが見たことのないカラー写真で記録された
終戦直後の風景、建物、人物、乗り物、洋服、食べ物など。
これまでモノクロ写真でしか知らない、貧しい時代として刷り込まれてきた
風景とはまったく違うイメージがそこにある。

進駐軍の米軍人たちによって個人的に撮影され、
本国に持ち帰った膨大なフィルムが残されていた。
コダカラ―(コダック社製)のフィルムに定着された日本はまた別の顔を見せている。
当時、日本人が入手できなかった高性能のカラーフィルムによる鮮やかな画像だ。
今や、遺族の手を離れ、米国の中古市場にある貴重なフィルム類に着目した、
フィルム資料研究家の衣川太一氏によって集められた
「衣川コレクション」とも呼ぶべき1万3千カットに及ぶ写真たち。
全100カット収載の本書にまとめられているのはそのごく一部であり、
えりすぐりのカットを編集したもの。
そこからは、われわれが見逃していた歴史が見えてくる。

偶然映り込んでしまったもの、普通日本人には当たり前に見えて撮られなかったものなど、
場所や年代、対象物の慎重な特定作業をへてまとめられた本書は
占領史の書き換えを迫る第1級の資料である。

<目次内容>
占領下の日本(マッカーサーの五つ星キャディラック、桜田門前の軍事パレード等)/焼け跡(瓦礫越しの国会議事堂、空から見た広島爆心地等)/武装解除(熊本の飛行場で爆破される陸軍爆撃機等)/闇市(新橋マーケット、池袋東口闇市等)/食(進駐軍向けの宴会風景、市場で売っている魚や食品等)/映画(「素晴らしき日曜日」ポスター、東宝撮影所風景)帝劇コミック・オペラ(越路吹雪、額縁ショウ等)/乗り物(横浜市電、木炭車等)/街と人びと(着物姿、赤ちゃん、銀座・新宿の盛り場で等)など
序 都築響一、コラム 武田寿恵(帝劇ミュージカル)、石榑督和(闇市・マーケット)

【著者紹介】
衣川太一 : 1970年大阪生まれ。神戸映画資料館研究員、フィルム資料研究者。日本大学藝術学部映画学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • starbro

    米軍占領下の日本の写真を何枚か観たことはありますが、本書の様に纏まった形は、初めてです。 戦後80年、完全復活して、更に進化しています。 https://www.soshisha.com/book_search/detail/1_2795.html

  • nonpono

    「占領下の日本」の貴重なカラーフィルムの写真集である。編者の衣川氏から自ら集めて写真の数々。見応えがある。戦後の日本を意識したのは、10代でテレビで見れた、映画「肉体の門」だった。五社英雄監督なんですね。かたせ梨乃、名取裕子は美しく、生々しく、リアルな戦後を初めて見れたことの衝撃。よく地上波で放映出来たのかと思う大胆な濡れ場と凄惨なリンチシーン。またそれから祖父がその当時の東京の闇市で商いを手広く展開していた話を聞いて興味がさらに広がった。そんな縁がある闇市のカラー写真を見れて我が家のルーツを垣間見れた。

  • oldman獺祭魚翁

    コダッククロームによる占領下の日本の記録。リヴァーサルフィルムによる美しいカラーと銀座の多くのビルがGHQによって摂取された様々な建物が楽しく、また占領下の帝劇での越路吹雪や古川ロッパの姿。池袋の東武東上線ホームの様子などや新宿の闇市の姿などコダクロームならではの鮮明な発色が楽しい。ちょっと細かい感想はこちらです⇒https://www.honzuki.jp/book/359838/review/322346/

  • 月をみるもの

    AI で色付けされた写真もなんとなくそれっぽくは見えるんだけど、このコダクロームのスライド用の陽画からスキャンされた本当の(?)カラーフィルムは格が違う。「迫真」という言葉は、このカラー画像のためにある。写ってる当時の人たちが、いまそこにいてふつうに話しかけられそう。なんと表現したらいいのかわかんないけど、圧倒的な「そこにいる」感。 この時代にタイムスリップしたような、、、とか、、、言葉でなにを書いてもおいつかないので、とにかく写真をみてほしい。そしたら、きっとわかるはず。

  • ひま

    図書館本。もの凄く興味深かった。最近流行りの後からカラーにしたのではなくコダックのリバーサルフィルム。当時のカラー再現。筆者が蒐集した経緯も、その写真も面白かった。もっと見たかった。ヘンリー・H・ソウレンさんは東京に立ち寄ってないのかしらん。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items