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服のはなし 着たり, 縫ったり, 考えたり

行司千絵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000614436
ISBN 10 : 4000614436
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人間にとって不可欠な服。でも、着られればなんでもよいわけではない。装うことは、自分の思いと他人の視線とのあいだで揺れる。何を買う?どう着る?なぜ、おしゃれをする?おしゃれの迷い道をさまよった末、服を手づくりするようになり評判をえた著者は、つくりながらもさらに悩む。服は流行と個性を映し出す。「らしさ」で人を縛りもする。それぞれの人に、その人だけの大切な一着がある。そして、生きものの命からつくられ、大量に処分されている―いまこの時代と社会にとっての、わたしとあなたにとっての、服の意味を探る。

目次 : 服を手づくりするということ/ 服の向こうにある命/ 昭和四〇年代生まれのファッション原体験/ 流行と個性とのあいだで/ 洋裁はアートか、仕事か、道楽か/ 心模様を宿すものとして/ それぞれの人の「わたしの一着」/ 変化し、かたどり、はぐくむ服

【著者紹介】
行司千絵 : 1970年生まれ。同志社女子大学学芸学部英文学科卒。京都新聞社で記者をしながら、独学で洋裁を習得。国内外の旅先などで買い集めた布やボタンを使い、自身の普段着や母、友人・知人の服を縫う。これまで3〜91歳の80人余に290着の服を作った。個展も開催。著作物も出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 吾亦紅

    著者の行司千絵さんは新聞記者をしながら、休日は自分や母親や知人の洋服を作る方。その服はシンプルだけど布選びやディテールがとても個性的。特にお母様に縫われる服がとても素晴らしい。お母様の素敵なこと。その行司さんの幼少期からの服の思い出と、服にまつわる諸問題やファッションの意味意義について徒然なるままに考察された一冊。毎シーズン大量の服が廃棄されるが、「服ロス」については社会の関心は低い。きちんとした統計もないと言う。コロナ禍で価値観は変わりつつあるけれど、流行に関係なく「大切な服」を「大事」に着たい。

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    服にまつわる様々な経験や記憶、服を組み立てているものたちや、自分の祖母や母が縫ったり編んだりした服、そして自分が服を縫うようになった事についてのはなし。自分も服を縫うので、服を縫う時の布へのこだわりや好きな端切れやボタンを使う遊びなど、自分と同じような事をしているのだなあ、と楽しかった。街中に溢れる流行の服を見て、これ本当に全部売れるのかなあと思って、その行方を想像していつも暗くなる。余るほど作って売る必要はあるのだろうか。豊かな生活と少しちがう気がするのだ。そういう疑問についても書かれている。

  • Roko

    最初の数ページを読んだところで、「そうだった〜」と思ったのです。行司さんが子どもの頃にお母さんやお祖母さんに作ってもらったり、お下がりをもらったりして来ていた服の写真には、懐かしさと暖かさがあったのです。行司さんがお母さんのために縫ったような、すてきなワンピースを作りたくなりました。

  • あまね

    共感できる話題が多かったです。以前読んだ『大量廃棄社会』のようなお話も出てきて、『そもそも洋服とは…』を考えるきっかけにもなりました。先日、著者の『おうちのふく』も拝読し、ステキなお洋服だなーと思っていましたが、 扱われている生地の上質さやお値段が今回書かれていて、『おぉぉぉぉ‼️』となりました。それでも、そこに対するこだわりには分かりますし、 私も久しぶりに洋裁をしてみたくなりました。そして、センス良く上品で細やかにお育ちになられたご家庭を羨ましく思いました。

  • MIHOLO

    今年私も洋服作りを始めたので、気になって読んでみた。着たい服や既製品が似合わなくなってきた事もある。買えば安上がりかもしれないし、手作りって垢抜けないなとも思うけど、愛着がわく。行司さんとは同世代だから共通する部分や懐かしい話題もあった。あの頃、鈴屋で服買ったよ〜(笑)洋服の大量廃棄や、どうやって生産された糸なのかとかまで話は多岐に渡り、最近は毛皮は減ってるけど、廃棄はまだまだだよね。

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