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強制不妊と優生保護法 公益に奪われたいのち 岩波ブックレット

藤野豊

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002710259
ISBN 10 : 4002710254
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
藤野豊 ,  

Content Description

相次ぐ国家賠償訴訟によって、ようやく可視化されるに至った強制不妊手術の実態。日本国憲法で謳われた“公益”が優生保護法を生み、「障害者」やハンセン病患者の人権を奪う根拠・論理となってきた歴史をたどるとともに、優生保護法が母体保護法と名称を変えた今もその構造は変わらず、問題は終わっていないことを明らかにする。

目次 : はじめに―なぜ今、優生保護法が問題になっているのでしょうか/ 1 優生保護法に至る前史/ 2 優生保護法の成立/ 3 優生保護法改正と人権侵害の強化/ 4 なぜ、ハンセン病患者は優生保護法の対象とされたのでしょうか/ 5 なぜ、優生保護法は一九九六年まで維持されたのでしょうか/ おわりに―“公益”と憲法

【著者紹介】
藤野豊 : 1952年横浜市生まれ。敬和学園大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mana

    「公共の福祉」=「公益」のために、知的障害、精神障害、ハンセン病など…遺伝性の悪性遺伝子を排除しようという考え。賀川豊彦が、公益のために優生保護法を推奨していたのには驚き。今思うとなんと残酷なと思うけれど、当時はそういうものだったのか。ただ、今でも、相模原障害者施設事件のように、差別感情を持つ人は多い。安楽死や尊厳死にも繋がってくる問題なのだろうと感じる。どんな人でも、マジョリティ・マイノリティに関係なく、生きやすい社会福祉が整ってほしい。

  • ステビア

    「公益」「公共の福祉」の名の下に強制不妊手術という人権侵害が半世紀近くにわたって合法的に行われてきた事実を忘れてはならないだろう。

  • vodka

    ぼんやりと知っていたことを、正確に知ること。背景を理解した上で話ができる人になりたい。

  • ara

    「優生保護法」という法律がわずか30年前の1996年まで存在していたということに先ずおどろきがある。 発端は、第一次世界大戦後の欧州に対抗するための国力増強を意図してナチスの政策を模倣して出来上がった国民優生法が元になり、戦後「優生保護法」が誕生する。 主にその被害に遭った人は、子孫に遺伝的な病気等が移す可能性があるとされた人でありハンセン病や水俣病も強制不妊の対象とされ、2018年には国に対して人権侵害ではないかと訴訟も起きている。わずか6年前のこと。 1万人以上もの方が不妊治療されたとのこと。

  • やーはつさいと

    自分の中にも少なからず差別的な思想があるから読んだ。 自分の中にある優勢思想的な考えを否定したいけど、そんなに簡単にできない。正直今の社会では有能であればあるほど重宝されるような気がしてしまい、自分自身の出産にすら前向きにはなれない。

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