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団地のふたり

藤野千夜

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910207322
ISBN 10 : 4910207325
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

イラストレーターなのに現在はフリマアプリで生計を立てる奈津子と非常勤講師の仕事で日々ストレスを抱えているノエチ。生家の団地に戻ってきた二人の、暑苦しくない、さらりとした友情を、ユーモラスに温かく描く。

【著者紹介】
藤野千夜 : 1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。家族をテーマにした直近刊『じい散歩』は各所で話題になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Karl Heintz Schneider

    奈津子と野枝は、ともに50歳で独身。郊外にある築60年の団地に住んでいる。フリーデザイナー、非常勤講師と収入は安定しないが住む部屋が実家のため家賃はかからない。保育園時代からずっと一緒のふたりは仲が良く、お互いの部屋を行き来して、楽しく暮らしている。このタイトルと表紙絵を見た瞬間、読もうと決めて、読んだ結果、予想通りのゆるゆるな物語だった。大きな事件は起こらないけれど淡々と語られる日常が心地よい。結婚して子を産み育てるのが女の幸せだと言う人もいるが、近くに住む仲の良い友達と楽しく暮らすのも悪くないと思う。

  • tetsubun1000mg

    以前読んだ「じい散歩」が独特の味がある小説だったなあと思いながら選ぶ。 じい・ばあではないがアラフィフの幼馴染の女性二人の日常を描いている。 以前TV番組で阿佐ヶ谷姉妹の暮らしぶりが紹介されていたが、こんな感じだった。 いつ解体になるか分からないような、エレベーターの無い団地に住む人たちはこんな感じかな。 フリマアプリなどやったことは無いが、筆者はどうやって取材しているのかな? それとも周りの人を観察して書いてるのだろうか。 ヤマも無いが、ストレスなく読めるので気持ちが緩んでくるような小説でした。

  • やっちゃん

    ドラマきっかけで読んでみたけどゆるいなあ。まるで大学生みたいな暮らしの女性2人。微笑ましいし羨ましいがこれはおじさんにはできない。おじさん2人が昼間に遊んでるとかヤバい香りしかしない。おじさんは孤独。ヤフオクの断捨離いいですね。

  • モルク

    50才のイラストレーターではあるがフリマアプリで日銭を稼ぐ奈津子と優秀だがなかなかうまくいかず私立の非常勤講師をするノエチ。2人は幼なじみであり実家である団地に戻って来ている。昭和レトロな団地は高齢者だらけとなり50才でも若手。様々な用を頼まれることも多い。小さな喧嘩はするものの気が置けないふたり。あぁ、こんな緩い生活もいいな。小さい頃近所にあった団地、友達の家がありその間取りも鮮明に覚えている。コンパクトながら洋間があり羨ましかった。そこも今は新たなマンション、当時の人はいない。昭和が遠くなっていく

  • はにこ

    ドラマ化されていて気になっていた本。(ドラマみてないけど)古い団地に幼馴染の二人。団地の高齢者のおつかいや、オークションで稼いでいるのが楽しそう。二人の関係もとっても良いね。長く付き合っているから色んなこと知ってて認めあっていて。大きな事件とか起こる話じゃないけど、ほんわかするし、うらやましい。続編も気になる。

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