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指先から旅をする

藤田真央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163917849
ISBN 10 : 4163917845
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan

Content Description

18歳でクララ・ハスキル国際ピアノコンクール優勝。20歳でチャイコフスキー国際コンクール第2位。“天才”の名をほしいままにした青年は、ベルリンへ拠点を移すことを決意した。亡き恩師・野島稔先生と交わした約束を胸に―音楽の殿堂カーネギーホールを熱狂させたソロ・コンサート。レジェンドたちと共演を果たしたアルプスの音楽祭。バイエルンで奏でた即興演奏。いま最も愛されるピアニストが、自ら綴った2年間の全記録。

目次 : 第1部 世界を語る(わたしの人生の節目には、モーツァルトが現れる/ “ポリーニ以来”と評された一夜/ わたしの音楽は、あのレッスン室で培われた/ ジャンパー・マオ/ 真夏の音楽祭/ アルプスで生まれた即興演奏/ 亡き恩師・野島稔先生のレパートリーを/ 恩田陸×藤田真央)/ 第2部 世界を綴る(Toi toi toi!/ 憧れの赤絨毯/ ミラノのペペロンチーノが教えてくれたこと/ シャイーとのヨーロッパツアー/ 後世に生きる者が奏でる音楽/ ピアニストが振るうタクト/ 奇跡のような夏)

【著者紹介】
藤田真央 : 1998年東京都生まれ。3歳からピアノを始める。2017年、18歳で第27回クララ・ハスキル国際ピアノコンクール優勝。19年には第16回チャイコフスキー国際コンクールで第2位受賞、審査員や観客から熱狂的に支持された。繊細かつヴィルトゥオーゾを持ち合わせた唯一無二の美しい音色は世界で高く評価され、ルツェルン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、エディンバラ国際音楽祭、ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ツィナンダリ音楽祭など主要な音楽祭の常連となる。21年11月、ソニークラシカル・インターナショナルと専属レコーディングのマルチアルバム契約を締結し、22年10月に“モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集”をリリース。同アルバムは、ドイツのクラシック音楽界で最も権威のある賞のひとつ、オーパス・クラシック賞2023にてYoung Artist of the Yearに選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    藤田さんを聴いたのは二度だけだが、本書を読み、この人の音楽的な教養の深さと、人間的な謙虚さがよく分かった。野島稔先生の弟子でありながら、師匠と正反対の奏法が不思議でならなかったが、それは型を押し付けない野島先生の懐の深さだったことを知る。これだけ幅広いレパートリーを勉強し、シャイー先生をはじめとする世界中の音楽家から認められた存在なのに、日本では、明るくきれいな音のピアニストいうレッテル張りで、5回ものモーツァルト・ツィクルスのツアー。この国の商業主義が豊かな才能を枠に嵌めないでくれと、祈るばかりである。

  • 彼岸花

    表紙の美しさに心奪われた。回廊のような並木道、まるで木漏れ日に照らされた絵画のようだ。2022年、海外に拠点を移した藤田真央さんの、清々しさが残ったコンサート紀行である。文章が丁寧で読みやすく、常に周囲の関係者にリスペクトを込めて接しており、人柄がよく表れている。舞台裏の苦労話が沁みた。同じ曲がピアニストによって驚くほど違った印象を受けるのは、楽譜の解釈の違いによるらしい。人知れず地道な努力を重ね、作曲家の魂を純粋に聴衆に届けられる音楽家だと思う。彼の創造する精神世界の旅を広げて、ますます飛躍してほしい。

  • 陽子

    昨年11月。藤田真央コンサートのピアノの音色に衝撃を受け、手にした一冊。常に一期一会の思いで演奏するという真央さん。彼は、作曲家の表現しようとした音楽を、忠実に再現するために、楽譜を精選し、作曲家の人生や時代背景等含め、あらゆる角度から分析するという。恩師・野島稔先生の音楽に対する対峙の仕方が彼の原点。演奏にあたり、様々なマエストロとの真剣なやりとりの実際は非常に興味深かった。果てしなく音を追求していく大変厳しい音楽の世界だが、彼のウィットに富んだ語りで、一緒にピアニストになって世界を旅した気分になれた。

  • アイシャ

    ピアニスト藤田真央さんのフォトエッセイ。若くしてコンサートチケット入手困難な人気ピアニストの日常を、ほんの少し覗かせていただく気分。世界をまたにかけての演奏旅行をするには、精神的にも肉体的にも強くあらねばならないのだろうな。それなのにこの穏やかな容姿。同じ日本人として これからのご活躍も心から応援させてください。

  • よむよむ

    おぼっちゃまピアニストのイメージが強い藤田くんだが、その感性やテクニックは、今や立派なマエストロである。言葉通り世界中を股にかけて演奏しまくる様子は、次世代を担う頼もしい音楽家そのものだ。先日読んだ反田さんとのコントラストが個人的に嬉しい。一度で良いから彼らのリサイタルを聴いてみたい。『我々ピアニストも、どんなに素晴らしい音、解釈で演じようとも、また聴きに来たいと思ってもらえないと生きていけないのだ。』

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