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藤田文江全集

藤田文江

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784908568480
ISBN 10 : 4908568480
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦前・鹿児島の知られざる詩人・藤田文江。わずかな生涯の中で、その身の内に躍動する漆黒を見つめた藤田の「聲」を、いま呼び起こす。左川ちか、永瀬清子と同時代を生き、中野重治に高く評価された詩人の初の全集。唯一の詩集『夜の聲』全篇と未収録詩篇、散文、書簡、編者による解説、未妹へのインタビューを収録。

目次 : 詩集 夜の聲(自序/ 夜の聲 ほか)/ 詩集未収録詩篇(寂しい道/ 寂日放歌 ほか)/ 散文(「返信」という詩についての評/ 薩摩より ほか)/ 書簡(『くれなゐ』同人宛/ 吉満紅陽記者宛 ほか)

【著者紹介】
藤田文江 : 1908年鹿児島生まれ。短かった人生の約十二年間を植民地台湾で送り、本土(鹿児島)に戻って女性だけの詩誌『くれなゐ』に参加。その後『詩神』投稿欄の全国の若き詩人たちが集った詩誌『鬣』の同人に。1933年『万国婦人子供博覧会』の歌詞一等当選。同年、唯一の詩集『夜の聲』を編集したが出版直前に二十四歳で病死

谷口哲郎 : 1966年鹿児島生まれ。詩誌『オドラデク』発行。詩誌『野路』『天秤宮』『詩創』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かふ

    左川ちかの時代のモダニズム詩人。フランス象徴詩の影響を受けて、萩原朔太郎の影響を受けるが朔太郎を批判した詩を書く。満州事変の後日本が軍国主義化していくのを病床の中でクールに見つめる。最初の詩集が遺作となった夭折の詩人。この本は詩集と書簡類、あと編者谷口哲郎の熱の入った批評。それだけでも数少ないモダニズムの女性詩人であることがわかる。左川ちかよりも衝撃かもしれない。

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