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喝采 ハヤカワ・ミステリワールド

藤田宜永

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152094612
ISBN 10 : 4152094613
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2014
Japan

Content Description

父の死と共に新宿の探偵事務所を継いだ浜崎順一郎は、引退した女優捜しの依頼を受ける。だが発見した矢先、女優は何者かに毒殺された。第一発見者の浜崎は容疑者扱いされ、友人の記者や歌手、父の元同僚の刑事らの協力を得て事件を調べ始める。それはやがて、かつて父が調べていた現金輸送車襲撃事件と奇妙な繋がりを見せ…ジャズや映画の華やかなりし70年代を舞台に贈る贅沢な読み応えのハードボイルド。

【著者紹介】
藤田宜永 : 1950年福井県福井市生まれ。早稲田大学第一文学部中退後、渡仏し、エールフランスに勤める。帰国後、フランスミステリの翻訳やエッセイを手がけ、1986年『野望のラビリンス』で小説家デビュー。1995年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞、第13回日本冒険小説協会特別賞を受賞。犯罪小説やハードボイルドから恋愛小説や家族小説まで幅広く手がけ、1999年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年には『愛の領分』で第125回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • そうたそ

    ★★★★☆ ハードボイルドって別にそんなに好きなわけじゃないし、この作品にしても、正統派のハードボイルドという感じがして、「血の弔旗」とかの方が個人的には好きだった。だがラストシーンの印象深さからついつい読後の印象が良くなってしまった。1970年頃の昭和の風景と共に描かれ、自分の世代としてはよく分からない言葉も登場するが、それでもろくに昭和という時代も知らないのに「昭和っていいな」と思わされる描写が数々あった。終盤で突如流れるちあきなおみの「喝采」。読後に聞くと、情景が作品に重なり心に迫るものがあった。

  • ねこまんま

    この世代の人が読んだらたまらんのだろうなあ。生まれてはいたけれど時代の空気を感じるには幼かった私にはたぶん半分くらいしか楽しめてないようで損した気分(笑)登場人物も多いし話も複雑で長いのに、わりと一気に読めた。ハードボイルド好きにはおすすめです。

  • hideo

    懐かしい40年ほど前の東京が舞台の私立探偵小説。随所に時代の出来事がちりばめられ懐かしい記憶がよみがえる。 が、話が長いことと、稚拙な犯行とがかさなり全体がぼやけてしまっている。主人公の挟持は良く説明されているのだが、今一つ風貌が浮かんでこず魅力的に映らないのが残念。この手の作品は、やっぱり原ォさんだろう。

  • にこ

    1972年。場所に全然馴染みが無いのが残念。留守電やファックスさえなかった頃の探偵物語。母親を探してほしいと依頼に来た女。そこから事件に巻き込まれ。はじめは引き込まれるように読んでいたのですが、少し長さを感じてしまいました。「喝采」がしみじみと頭の中で流れてました。

  • starbro

    500ページ超ですが、会話が軽妙で洒落ていて1日で一気読みしました!バヤリースオレンジを常飲する探偵でかつハードボイルドなのは浜崎だけではないでしょうか?浅野忠信主演で映画を見てみたい気がします。

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