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フリードリヒ2世 シチリア王にして神聖ローマ皇帝

藤澤房俊

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582447149
ISBN 10 : 4582447147
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦いを交えずにイエルサレムをムスリムから奪還する一方で、鳥類の実証的な研究書である『鷹狩りの書』をまとめ、俗語による「シチリア派の詩」を振興した皇帝の生涯。

目次 : プロローグ―フリードリヒ二世とは/ 1 シュタウフェン家とノルマン朝の結合/ 2 「子ども王」の時代/ 3 ドイツの八年間/ 4 シチリア王国の再建/ 5 一回目の破門と十字軍遠征/ 6 教皇との虚虚実実の駆け引き/ 7 ロンバルディーア都市同盟との戦い/ 8 教皇との戦い/ 9 「世界を輝かせていた太陽が沈んだ」/ エピローグ―シュタウフェン家の終焉

【著者紹介】
藤沢房俊 : 1943年東京に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。文学博士。東京経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    「世界の驚異」フリードリヒ2世の評伝。著者の専門は近代イタリア史なので、専門的な論考があるわけではないが、王の生涯を上手にまとめている。シチリア王国と神聖ローマ帝国の統一という野望のため、終わりなき闘争に明け暮れるフリードリヒの姿が印象的。ローマ教皇との戦いに全てをささげた生涯であったが、結局彼の手に入れたモノは後継に遺せず、シチリア王位はアンジュ―家に搔っ攫われてしまう。なんとも諸行無常が溢れる読後感。またブルクハルトの「最初の近代人」評価やナチス高官から好かれたなど、後世のイメージの変遷も気になった。

  • まえぞう

    フリードリヒ2世は、ヨーロッパ中世で最も気になる人物の一人です。この本は、歴史物語として書かれた塩野七生さんのものとは異なって、学術的な著作を取りまとめたものだそうで、確かに、教科書的です。それにしても、ヨーロッパ中世の歴史を読むと、ローマ教皇との関わりがいろんなところにでてきて、本当にややこしいなぁと思います。

  • ジュンジュン

    「玉座についた最初の近代人」(ブルクハルト)、「申し分ない無神論者にして教会の敵となる人物」(ニーチェ)、「世界の驚異」(年代記)など時代を先取りした人物として描かれてきたフリードリヒ二世。近代イタリア史リソルジメントが専門の著者による評伝は、虚飾を排し、あくまで中世の価値観の中を生きた人物として描く。その姿は、封建領主のコントロールと、教皇との協調に苦慮し、東奔西走する皇帝の姿。惜しむらくは、上記のようなフリードリヒ像の形成過程も知れたら、なおよかった。

  • やま

    フリードリヒ2世の生涯を虚飾や伝説を排し描き出した本。文化面への影響は確かに大きかったが、政治的にはほとんど何も残せなかったのは物悲しい。

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