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日本建築集中講義 中公文庫

藤森照信

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122071025
ISBN 10 : 412207102X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

建築家・藤森照信と絵師・山口晃が法隆寺や日吉大社など日本の名建築13件を見学し、それぞれの魅力を再発見!路上で磨いた観察眼が冴えわたる藤森センセイのユーモア溢れる解説と、山口画伯の審美眼が捉えた美とほころびの面白さ。マジメに学んでおおいに笑って、目からウロコの見学記。「百年前の日本の住まい」を文庫版特別収録。

目次 : 法隆寺/ 日吉大社/ 旧岩崎家住宅/ 投入堂/ 聴竹居/ 待庵/ 修学院離宮/ 旧閑谷学校/ 箱木千年家/ 角屋/ 松本城/ 三溪園/ 西本願寺

【著者紹介】
藤森照信著 : 1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。近代建築、都市史研究の第一人者として活躍。東京大学名誉教授。86年、赤瀬川原平氏、南伸坊氏らと路上観察学会を結成。自邸や赤瀬川氏邸のほか、神長官守矢史料館など独創的な建築も手がける。「ラ コリーナ 近江八幡 草屋根」で日本芸術院賞受賞

山口晃 : 1969年東京都生まれ。群馬県桐生市育ち。東京藝術大学大学院修士課程修了。大和絵や浮世絵の様式を織り交ぜながら、現代の景観や人物を緻密に描きこむ画風で知られる。成田国際空港や東京メトロ銀座線日本橋駅のパブリックアート、新聞小説の挿画や漫画連載など、幅広く活躍している。著書に『ヘンな日本美術史』(小林秀雄賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    肩のこらない建築学。講義としいうより対話、いや漫才のよう。木造、つまり植物素材が基本になっている日本の建築が、いかに西欧と異質なものかがよくわかる。茶道の素養がゼロなので、ほんとうはわかっていないけど、茶室というのは建築的にすごい。狭さを感じさせない工夫が盛り込まれているのに、あくまでさりげなく、である。ここに住宅建築の紹介は少ないが、それでも意識的に入れてあると思う。西洋の建築学では住宅が対象ではなかったそうだ。安土城が西洋の教会からヒントを得ているかも、とはすごい説だ。確かに天「主」と書かれている。

  • tamami

    著者の一人、藤森照信先生は郷土の大先輩、一方の山口晃さんは東大出版会のPR誌『UP』の「すずしろ日記」でお馴染み。この二人の本ならばと言うわけで手に取る。日本の名建築について、藤森先生の語りと山口画伯のデッサンから、法隆寺以下現代の住宅建築まで、時代性や特徴が伝わってきて、これまで知ることの少なかった存在に、少しく関心を寄せることができた。見たことのある建築物も、見方によってこうも違うのかと思うことが少なくなかった。文庫版を読みながら、元版なら写真や絵ももっとくっきり写り込んでいるかもとの思いを抱く。

  • A.T

    興味深いネタを(もちろん、編集者さんの取捨選択があっての素人向けネタでしょうが)たくさん知ることができました。藤森先生「法隆寺の柱はエンタシスではない」え!私、大学にそう教わった気が…。山口画伯「法隆寺金堂と五重の塔の回廊の床に近づくと摩滅した石粒が… (1300年の)歳月だ」に対して藤森先生「この回廊の床は問題だなぁ。これ、コンクリートで…本来はタタキだった」などと建築知識ゼロの人間からすると、法隆寺=全部1300年 という印象だがこれは間違っているという話など傑作な話題揃い。

  • 瀧ながれ

    文庫化。小さくなって山口氏のマンガが読みにくくなってないかと心配でしたが、読みやすく、充分楽しかったです。歴史的建造物を、知識と感性でズバリと解説する本。建築のプロである藤森氏と、芸術家である山口氏の、見ている部分の違いが、さらに興味をそそり、実物を見たい!という気持ちにさせられました。

  • おおた

    こんなにおもしろい本、本当に久しぶり。笑えて為になるって言うは易し、その言葉の重さに耐えられる本は数えるほどしかない。建築集中講義と題しながら、取材中のエピソードを4コマにしたり、立派な建造物でも平気で寝転がったりと、傍若無人なところがまず愉快。それでいてお二人とも鬼才と呼べるほどの博学であるから、建築や風景を見る視点が斬新。コケ愛好家としてはコケと屋根の美しさを語られている点にただただ感動の首肯を繰り返すばかり。これは単行本版の大きい判型も揃えたくなる。

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