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茶室学講義 日本の極小空間の謎 角川ソフィア文庫

藤森照信

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044005191
ISBN 10 : 4044005192
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

豪華絢爛な殿中の茶とは反対に、利休は戦場の仮設茶室としての「囲い」に惹かれ、たった二畳の待庵を建てた。火と土を閉じ込めた最小単位の空間で、利休は住まいの原型に立ち返ろうとしていたのではないか―。この試みは新しい住宅様式・数寄屋造につながり、近代以降、堀口捨己、白井晟一ら気鋭の建築家がモダニズムを取り込んで茶室をリヴァイヴァルしていく。磯崎新との茶室談義も収録。第一人者による新しい茶室の建築史。

目次 : 第1章 茶室に目覚めたわけ/ 第2章 日本の茶室のはじまり/ 第3章 利休の茶室/ 第4章 利休の後/ 第5章 建築家の茶室/ 第6章 戦後の茶室と極小空間/ 第7章 茶室談義・磯崎新に聞く だから、茶室はやめられない

【著者紹介】
藤森照信著 : 建築史家、建築家。東京大学名誉教授、工学院大学特任教授、東京都江戸東京博物館館長。1946年長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。1986年赤瀬川原平、南伸坊らと路上観察学会を結成し『建築探偵の冒険・東京篇』を刊行(第8回サントリー学芸賞)。1991年“神長官守矢史料館”で建築家としてデビュー。2001年“熊本県立農業大学校学生寮”で日本建築学会賞(作品)受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • コットン

    前半は茶室のはじまりから利休(詳しく)や利休亡き後の織部などについて、後半は建築家の茶室などと磯崎新との対談。出だしから茶室の話でも日本茶の話でもなく紅茶の4時間に及ぶアフタヌーンティーの話から始まる辺りが藤森流!利休については茶の世界でよく言われていた「一座建立」ではなく「一期一会」を大切にした結果、二畳の茶室にたどり着いたのだろう。建築家の茶室では武田吾一の「マッキントッシュやウィーン・セセッションの特徴は・・・明らかに茶室に通底する・・・」という考察も見事。

  • そうぺい

    初読。参考資料として。フジモリ先生なので、面白く。まあニッチですよねw茶の湯なんて最早、文化として末期のさらに誰も手を出さない=真剣に考えない茶室の話ですからww家元どもも物置小屋くらいにしか考えてないでしょう…若しくは、徴収した金を貯める金蔵か。フジモリ先生の分かりやすい語り口&斬新な視点で茶室〜利休が再構築されています。僕はいつもながら刺激を頂き、苦く覚醒作用のある茶をあざーすですw近現代の建築家たちの茶室の捉え方や表現もなるほどですね。僕としてはヒント+アイデアの補強ができました。ブリコラージュ!

  • T.Matsumoto

    茶室の歴史が、筆者のエピソードと共に、濃縮して纏められています。利休に始まり、堀口捨巳まで、藤森先生じゃないとできない講義録になっています。図版の少なさはインターネットで補えばいいので、履修して損のない内容です。復元された待庵に入ったときは、狭さと暗さが強烈に印象に残りましたが、名前しか知らなかった建築を少しでも知ることができるのは嬉しいものです。外に出れない時に読む本としてもお薦めてします。

  • Noelle

    建築探偵や建築史家の藤森さんの著作が好きだったので、その藤森さんが作った茶室もご本人同様まあなんともな茶室で気になっていた。本書を読むとそこに至る長〜い建築史上の茶室の立ち位置や、利休と利休以降、戦前と戦後のデスティルやバウハウスの洗礼を受けた建築家の茶室が語られていて、その流れがよくわかった。さらには21世紀のポストモダン世代の建築家による茶室も茶人が使うための茶室から個人のフリースタイルの茶室まで広がりを持ちはじめ、ミニマル化や藤森流ブリコラージュ的なもの、丿貫のような隈氏の茶室など興味は尽きない。

  • なお

    茶道のお稽古に通っている身として御茶室について学びたいと思って手に取りましたが、人に読ませる為に書いていない感じが。 すっかり置いてきぼりです…

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