Product Details
ISBN 10 : 4491059241
Content Description
命を守る「泳ぎ」を、すべての人へ。
「安全水泳」は、水難事故から自分と他者の命を守るための知識と技術の総称です。
本書は、半世紀以上にわたり水泳教育に携わってきた著者らが、最新の統計・実践・理論をもとに、安全水泳の理念と方法を体系的に解説した決定版です。
「安全水泳」という新しい視点
本書は、「危険」「リスク」「ハザード」という基本概念を手がかりに、水辺で安全を確保するための新しい考え方=「安全水泳」を定義しています。従来の“安全な環境づくり”中心の考え方から一歩進み、「自らの命を自ら守る」ための実践的な知識と技術を総合的に捉える視点を提示します。
落水・着衣時に命を守る技術
立ち泳ぎや仰向けでの泳法など、落水や衣服着用時に必要な実践的技術を、写真・動画と具体的な指導法とともに紹介。水を含んだ衣服の重さや体温低下など、実際の危険に即した内容で、従来の競泳指導では得られない「生きるための泳ぎ方」を学ぶことができます。
自然水域・災害への対応力
海・川・湖など自然環境下で起こりうる事故の原因と対処法を詳しく解説。離岸流・風による流出、急深地形などのリスクを踏まえ、危険の発見・分類・回避の方法を体系的に示します。さらに、地震・津波・気候変動といった災害リスクへの備えも取り上げ、水辺活動の安全を多角的に取り上げています。
水泳教育を「命の文化」に
日本の水泳文化の系譜を踏まえ、水泳を「競技」だけでなく「命を守る文化」として再定義します。学校教育における公平な学習機会を背景に、安全水泳の理念と技術を導入することで、将来の水難事故の減少と、地域全体で命を守る社会の実現を目指します。
〔特別寄稿〕櫻井翔さん
東日本大震災の被災地への継続的な取材など、防災・安全についての造形も深い、タレント・櫻井翔さんに、ご推薦の言葉を頂きました。
櫻井さんは、本書の著者でもある藤本秀樹先生から、直接水泳の指導を受けた経験もおもちです。本書に寄せて、ご自身の経験も踏まえた言葉でご寄稿をいただいています。
【著者紹介】
藤本秀樹 : 慶應義塾幼稚舎教諭。1962年京都府生まれ。筑波大学大学院修士課程修了。学術博士。公益財団法人日本水泳連盟水球委員(1990〜2004年)、同 医・科学委員(2005〜2012年)公益財団法人日本オリンピック委員会 強化スタッフ・水泳競技フィットネスコーチ、スポーツコーチ(1992〜2000年)、同 水泳競技医・科学スタッフ(2002〜2012年)、日本スポーツ協会 公認水泳コーチ4(上級)、慶應義塾體育會水泳部水球部門コーチ(1987年〜)などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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