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新装版 ペルーからきた私の娘

藤本和子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794974211
ISBN 10 : 4794974213
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan

Content Description

それは「家族」と呼ばれるのだろうか。ユダヤ人の夫。日本人の妻。ペルーからきた赤ん坊。異なる三つの旅券をもった男と女が、子どもと大人が、アメリカの小さな町で一つの「チーム」を組んで暮らしはじめた──。著者が移り住んだアメリカのさまざまな町で書き綴られた、さりげなくも感動的な暮らしのスケッチ集。1984年刊行の名エッセイ集、待望の新装復刊。

「ヤエルはほっそりした長いからだをして、わたしたちのところへきた。生まれた三日目だった。/生まれたてのみどり児はまるまると肥ってはおらず、手や脚に多くの皺がある。見えないはずの目を大きく見開いて、じっとある一点に焦点を合わせているように見えたりする。それがひどく真剣なまなざしで、「これからはあなたもまじめに生きるんですよ」と、わたしに伝えようとしているのかしらと思ってしまう。」(本文より)

【目次】
■ペルーからきた私の娘

■ウィラード盲目病棟
白樺病棟の「高砂」
かげりもない、ペネイの夜ふけに
ボランティアたちの晩餐会
スパゲティかぼちゃ

オムライス
ヘンリーの運勢判断せんべい

■鯨が生んだ鱒
『アメリカの鱒釣り』の表紙の町
『アメリカの鱒釣り』の表紙の男
はじまりとおわり
連続と不連続
一すじの黒髪と紙屑籠
ペンキ塗るひと
たましいの遺産

あとがき

解説 聞くことと聞けぬこと、その奇蹟について 榎本空

【著者紹介】
藤本和子 : 1939年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。リチャード・ブローティガン、トニ・モリスンの作品をはじめ多くの翻訳を手がけるほか、聞き書きをもとにしたエッセイの名手として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • えりまき

    2024(158)図書館の新刊コーナーで出会った本。「それは『家族』と呼ばれるのだろうか。ユダヤ人の夫。日本人の妻。ペルーからきた赤ん坊。」に惹かれました。読み始めて1984年のエッセイと気づき驚きました!現在のヤエルさんのことが知りたいです。精神病院でのボランティア。「精神病院での生活六十年。そして視覚障害。日本人。」。このような生活を送っている方がいらっしゃるとは知らずショック。アメリカへの中国からの女性の移民禁止法(1924年)や異種族混交結婚禁止法(1947年)にもショックです。

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