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人種差別の世界史 白人性とは何か?

藤川隆男

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784887083981
ISBN 10 : 488708398X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2011
Japan

Content Description

差別と平等が同居する近代世界の特徴を、身近な問題を取り上げながら、前近代との比較を通じて検討。その過程で、人種主義と啓蒙主義の問題、白人性とジェンダーや階級の問題などを、世界史的な枠組みで解き明かす。

【著者紹介】
藤川隆男 : 1959年生まれ。1987年大阪大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。オーストラリアを主な研究領域とし、ネット上のデータベース、オーストラリア辞典やオーストラリア年表を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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人種差別は古くから現在に至るまで、世界の...

投稿日:2012/01/30 (月)

人種差別は古くから現在に至るまで、世界のいたる所で見受けられます。 アフリカの黒人やアボリジニ、ユダヤ人、ネイティブアメリカン、 日本ならアイヌ民族に対する差別などなど、人間は、特に近代以降、 人種によって人間に優劣をつけ、国際化に伴って白人優位の世界というものが 形成されてきたように思います。 しかし、この「人種」差別というのは、単なる人種のカテゴリだけではなく、 文化や社会構造、階級・階層、近代化・都市化など、目に見えない様々な要素を含み、 さらにはジェンダーやアイデンティティ、ナショナリズムなどとも深く関わるものであり、 差別の中身も背景もそれぞれの社会によって大きく異なってくるのです。 つまり、一概に「人種差別=○○」という風に言い切ることはできません。 オーストラリア史および移民・人種主義の歴史の研究者である藤川氏のこの本は、 「白人性」を基軸として、人種差別やそれにまつわる様々な問題を考察するものです。 「白人性って肌が白いことじゃないのか?」「人種差別とは?」はたまた、「私は何者か?」 こんな疑問を抱く人は、是非一度読んでみてください。 そうでない人も、読めばきっと差別や世界のあり方について考えが広がると思います。 何やら難しそうな題材を扱っていると思われる人もいるかもしれませんが、 関西弁頻出でエビちゃんやレギンスまで取り上げる面白い本です。 冒頭に登場する「エビちゃんは白人か?」という問い―皆さんはどう思われますか?

faymrvl さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 1.3manen

    学術書だが、楽しんで関西弁で書かれている。ご自身も病を抱えながらも、差別の研究をユーモアをまじえて、まじめに語っているのが好感をもてる。

  • awe

    独特の文体。「学術的な文章を読める」という「見えない白人性」を持つ人々に向けて敢えてこういう書き方をしたのかな? 内容としては、「見えない白人性」概念が非常に新鮮だった。非人種化された存在としてのグローバル市場での勝者を、敢えて「白人」であると「マーク」し、その見せかけの「普遍性」を暴くという試みは刺激的だった。ただ、そうしたグローバル市場での勝者=マジョリティの持つ性質をなぜ「白人」性と定義するのかが見え辛かった。本当に「白人」性を持っているの?とも感じてしまう。まぁその内実は具体的には定義せず戦略的に

  • 塩崎ツトム

    おかるーい関西弁の文体・注釈のおかげで偉く読みづらかったけれど、社会に蔓延る大妖怪「サベツ」について、でんじろう先生的、解剖学的視点をもたらしてくれたのはありがたい。

  • takao

    ふむ

  • にま

    白人性に関しての考察を軽めの関西弁で語っています。内容の割に文章がゆるい(笑)。いろいろな方向からの考察で確かにしっかりと調べて書かれているのでしょうが、いかんせん、頭に入ってこない…。

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