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晴れたらいいね

藤岡陽子

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334910419
ISBN 10 : 4334910416
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現代の看護師が、従軍看護婦に異動。2015年東京の総合病院から、1944年マニラの日赤救護班へ。託されたのは彼女たちの決意。今の日本を変えられる、小説の圧倒的な凄み!

【著者紹介】
藤岡陽子 : 1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」が宮本輝氏が選考する「北日本文学賞」の選奨を受ける(『波風』に収録)。2009年、『いつまでも白い羽根』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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タイムスリップの話を盛り込んだファンタス...

投稿日:2021/04/11 (日)

タイムスリップの話を盛り込んだファンタスティックなストーリー展開なので映画化したら面白いかも・・・ 内容的には非常に面白く、いつもながら2つの場面の切り替えがまるで映画を観ているようにスムーズなのだが、この点が禍して、小説を読んでいるというよりも映画のシナリオを読んでいるような感覚になってしまうところが「いい話し」なだけに少し残念・・・

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて

    ある出来事の中に意識を失った一人の看護師が、まさかの戦時下、昭和十九年のマニラで『従軍看護婦』として活躍する様を描くこの作品。ドリカムの名曲「晴れたらいいね」が象徴的に歌われるシーンが登場するこの作品。この作品を読んで、今後間違いなくこの曲を聞く度に、この作品のことを、『従軍看護婦』という言葉を、そして戦争というものがどれだけ恐ろしいものであるかを思い出すだろう、そんな風に思いました。読書という次元を超えて、私の中に強い衝撃を与えたこの作品。平和というものの大切さを強く願う気持ちで胸が熱くなる絶品でした。

  • zero1

    戦争は精神まで殺す。「生きろ!」というメッセージをこれほど強く伝えた作品があったか。24歳の看護師、紗穂は植物状態だった老婆サエの意識が戻るのを見た。直後に地震が起きる。彼女は44年のマニラで従軍看護婦のサエとなっていた。敗走する日本軍。食料や医薬品も無く患者にはウジが。その中で何とか生きようとする看護婦たち。欠点はあるものの、後半は婦長の決断など泣けて仕方なかった。戦争を知らない代が歴史を語り継ぐにはこうした作品しかないのではないか。看護師の藤岡だからこそ描けた世界。多くの人に読んでほしい一冊。

  • おしゃべりメガネ

    【戦後70年】こんなにワクワク&ハラハラ、ドキドキ、そしてラストで感動と涙のビッグウェーブに出くわした作品は最近、ちょっとなかったのでイッキ読みでした。看護師「紗穂」は患者「雪野サエ」を診察している最中に、原因不明の地震と共に1944年の戦時中、マニラへ「雪野サエ」としてタイムスリップしてしまいます。体と心が一致しないまま、周囲のサポートを得ながらも自分を見失うコトなく、前向きに、そして患者を、命を何よりも優先に過ごしていきます。戦争を題材にした中で、看護師にスポットをあてた作風は藤岡さんならではです。

  • 紫綺

    よくあるタイムスリップ物ではあるが、その中身は終戦直前の戦火厳しいフィリピンを舞台に、必死に命を救い、必死に生きようとする従軍看護婦をリアルに描く感動作。戦時中の人々の苦しさが、熱風のように駆け抜ける。

  • しんたろー

    主人公が第二次大戦中の従軍看護婦の魂に入り込むファンタジー。読み始めは「藤岡さんが、この手の小説を書くのか」と意外だったが、読み進める内に普段の藤岡テイストがシミジミ伝わってきた。不勉強ながら知らなかった史実を知れて興味深かったし、戦争の悲惨さや命の大切さを改めて考えさせられた。苦闘した看護婦さんたちに心から感謝したい。他作品に比べると感涙ポイントは少なく感じたが、親世代の戦争体験を大して聞かずに育った私にとって、とても意義ある内容だった。藤岡さんのメッセージがこもった本作は、多くの若者にも読んで欲しい。

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