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倭国伝 中国正史に描かれた日本

藤堂明保

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062920100
ISBN 10 : 4062920107
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古来、日本は中国からどのように見られてきたのか。金印受賜、卑弥呼と邪馬台国、倭の五王、「日出ずる処」国書、「日本」国号、朝鮮半島と動乱の七世紀、遣唐使、僧侶や商人の活躍、蒙古襲来、勘合貿易、倭寇、秀吉の朝鮮出兵。そこに東アジアの中の日本が浮かび上がる―。中国歴代正史に描かれた千五百年余の日本の姿を完訳する、中国から見た日本通史。

目次 : 「倭国伝」について/ 後漢書(巻八十五・東夷列伝)/ 三国志(巻三十・魏書三十・烏丸鮮卑東夷伝)/ 宋書(巻九十七・夷蛮)/ 隋書(巻八十一・東夷)/ 旧唐書(巻一百九十九上・東夷)/ 新唐書(巻二百二十・東夷)/ 宋史(巻四百九十一・外国七)/ 元史(巻二百八・外夷一)/ 明史(巻三百二十二・外国三)

【著者紹介】
藤堂明保 : 1915〜1985。東京帝国大学支那哲学科卒業。東京大学文学部教授、日中学院院長を務める。文学博士。専攻は中国語学、中国文学

竹田晃 : 1930年生まれ。東京大学大学院中国語中国文学専門課程修士課程修了。東京大学・明海大学名誉教授。専攻は中国古典小説

影山輝国 : 1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専門課程修士課程修了。実践女子大学文学部教授。専攻は中国古代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おMP夫人

    中国の正史「二十四史」の中から『後漢書』『三国志』『宋書』『隋書』『旧唐書』『新唐書』『宋史』『元史』『明史』の9つに記された日本(倭国)伝を書き下し分・現代語訳・原文で載せているこの本は読みやすく、注釈も充実しているので幅広い読者層に対応しています。古代・中世史に興味を持つ人は手にする価値があるでしょう。当然の事ですが、中国からの視点のみなので日本側の文献と比較すると面白いです。新唐書あたりまでは他の本でほんの数行の抜粋に触れる程度、宋史以降は読むのは初めてだったので非常に新鮮で有意義な読書でした。

  • ともゑ

    注釈付きの書き下し文、現代語訳、地図、年表、原文も付いて中国の歴史書が読みやすくなっている。難しいけど。卑弥呼が登場する教科書でもお馴染み俗に言う「魏志倭人伝」もある。「明史」では国の沿岸を荒らす倭寇に苦労する記録。当時の記録が明かす倭寇の実態とは…⁉︎今じゃ中国の方が日本の沿岸を…まぁ、色々思う所はあるけど。こんなに長年にわたり事細かに日本についての記録を残してたのはさすがというか意外というか。へぇー、中国目線で見るとこんな感じになるんだなぁ。

  • 堤 秀二

    中国から見た日本ということで中国の正史「後漢書」「魏書」「隋書」「旧唐書」〜「明書」までの中で日本を含む東アジアの情勢が書かれている。「魏志倭人伝」は有名であるが、その他の正史にも日本のことが書かれていて面白い。 日本国は倭国の中の別種という表現や朝鮮半島における倭人の支配、隋書にすでに中国人という記載があるなど目から鱗である。

  • すんすけ

    私の師匠の師匠の遺稿。学校で講義されていたものをまとめる途中で急死したのでお弟子さんたち(その一人影山先生はあの高島俊男のブレーンである)が編纂している。 中国の正史から日本に関する部分だけを抜いてきて完訳した労作。神武天皇以来の系譜が宋史に出てくるんだよね。天皇家という存在が中国に対抗するために重要だったことがわかる。このことを指摘した保守言論人は拳骨隆史さんくらいか?

  • TH

    読んでいてなかなか面白かった。旧唐書には倭国と日本でそれぞれ別々に独立して書いているのに驚き。新唐書や宋史では筑紫に都があって、その後大和州に都を移したと書いてあったことにも驚いた。倭寇は高校の時の授業でさらっと習っただけだが、思ってた以上にめちゃくちゃしていたんだなと(汗)

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