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食べるとはどういうことか 世界の見方が変わる三つの質問 かんがえるタネ

藤原辰史

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784540171093
ISBN 10 : 4540171097
Format
Books
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「食べる」ということを深く考えれば考えるほど、「人間とは何か」が見えてくる。京大のフジハラ先生と12歳〜18歳の中高生による、白熱の「食と農の哲学」ゼミナール。

目次 : 第1の質問 いままで食べたなかで一番おいしかったものは?(“解説”なかなか言葉にならない「あの時のおいしさ」のこと/ “対話”自分たちのあたりまえを考える「哲学」について)/ 第2の質問 「食べる」とはどこまで「食べる」なのか?(“解説”食べられる側の気持ちになってみること/ “対話”『食の哲学』という本をみんなで書くとしたら?)/ お昼休憩のコラム 「くさいこと」と「おいしいこと」/ 第3の質問 「食べること」はこれからどうなるのか?(“解説”食べものから噛みごたえがなくなっていく未来のこと/ “対話”答えを探すのではなく、みんなの「考える種をまく」)/ アフタートーク からだに耳を澄ます

【著者紹介】
藤原辰史 : 1976年、北海道旭川市生まれ。島根県横田町(現・奥出雲町)出身。2002年、京都大学人間・環境学研究科中途退学。京都大学人文科学研究所助手、東京大学農学生命科学研究科講師を経て、京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史。第1回日本ドイツ学会奨励賞、第1回河合隼雄学芸賞、第15回日本学術振興会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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高校生との対話を通じて、私達の「食べるこ...

投稿日:2021/03/01 (月)

高校生との対話を通じて、私達の「食べること」についてより根源的なところから問い直している。食物を口にし→咀嚼→消化→排泄までの一連の作業を食べることと捉えることもできるし、排泄物が堆肥となり再び次なる食物の生育に循環していくという視点まで含めると、より巨視的な視座から食を捉え直すことの重要性を感じさせられる。マルクスのエコロジー論に繋げれば、いわゆる物質代謝を撹乱する農薬や環境破壊まで含めて食を再考することもできるだろう。

ポアンカレ さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

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  • Aya Murakami

    タネの未来の作中紹介、他館図書館本 日本の軍事戦略は食料補給を重要視していない、そのせいで…(汗)なことは知っていましたが飢えから歴史を見るというのはありそうでなかった発想。ではなぜ日本の上層部は食を軽視する傾向があるのだろう?今のところ分からないのでさらに考えていきながら書籍も読み漁りたい。 一番おいしかったものに関わるもので人やシチュエーションの繋がりが大きいというのもよくわかる。人と動物の食の違いと絡めてやはり動物や植物もエサや水を特定の誰かに貰いたいというのはあるのかも?と考えてしまう。

  • neimu

    どちらかというと、座談会をそのまま書き写した形の文章なので、読みやすいが読み応えは無い。ただし、座を回す雰囲気というか、やり取りの穏やかさ、返し方の上手さ、暖かさは伝わってくる。普段の読書とは異なる雰囲気で、また考えさせられるものがある。最近はこういうやり取りを全てビジュアルで見せてしまうが、表情や身振り手振りを省いて文字だけで想定する読書、書き起こされた記録文書を読む体験も必要ではあるなと感じた。食育、食に関する若い人々とのやり取り、目の付け所。気軽に読めて、身近な問題を考えさせられる。

  • けんとまん1007

    哲学書だ、これは。「食べる」をキーワードにした三つ問い。12〜18歳の子どもたちと藤原先生とのワークショップ。やはり、子どもは哲学者だ。自分なりの言語化を考えながら読んだ。家庭菜園ではあるが、自分の手で作ってもいるので、感じ方が拡がる。衣食住の中の食、文化とは、人と動物、欲求・・・尽きない言葉。自分で考え、言語化すること、哲学。そして、問いの大切さがハッキリとわかる。

  • かんやん

    今まで食べた中で1番おいしかったものは? 農業史家が8人の小〜高校生と「食べること」について語り合う。普段の当たり前すぎて問うてこなかったことを、改めて思索の俎上に載せることで見えてくるものは? たしかに哲学者は食について考えることを疎かにしてきたように思われるし、小説家だってグルメレポート以上ものは少ないのかもしれない。自分のような工業品のような食品ばかり食ってる人間は、反省させられることしきり。とくに知見は深まらないし、『もの食う人々』のようなインパクトはなかったけれど、考えるキッカケになれば。

  • YT

    12~18歳の学生と著者が〈食べること〉について考えていく。 生きている限り、避けることのできない〈食べる〉ということ、それは一体どういう営みなのか、対話を通じてみんなで共に考えていく。当たり前を考えることは哲学的な姿勢だし、あらゆる学びや、こぼれ落ちた視点などに気づくきっかけになる。「食の哲学」というタイトルで新書を書いて行くつもりで進める議論など最高に面白い。 食という日常と不可分な行為を中心に議論を展開する楽しさがギッシリ詰まっています。 色んな世代に読まれてほしい。

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