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世界の炎上 戦争・独裁・帝国 朝日新書

藤原帰一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022953117
ISBN 10 : 402295311X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

覇権からの自発的撤退という選択をするトランプ。「偉大な米国」に世界はどう向き合うのか?国際政治を権力闘争だけから見るのであれば、力に勝る国は弱い国を支配し、その富と安全を奪うこともできる。ロシアがウクライナを攻めるのなら、アメリカはカナダ、メキシコ、パナマ、グリーンランドを制することもできるだろう。イスラエルの軍事介入を後押しすれば中東での勢力圏を拡大できる。覇権国の下の国際秩序に代わって、帝国としてのアメリカが復活するのである。

目次 : 1 2025年‐2024年(国際的なリスクとなったトランプ政権/ 米国に頼れない世界 ほか)/ 2 2023年(ガザ攻撃の無法―サイード没後20年の光景/ イスラエルとハマス―暴力が暴力を生み出す ほか)/ 3 2022年(地域安全保障に拡大する日米同盟/ アミニの死とイラン女性の反抗 ほか)/ 4 2021年(民主主義のイデオロギー化という愚行/ 中国の攻撃的台頭と台湾危機 ほか)/ 5 2020年(首の皮一枚で保たれたアメリカの民主政治/ 米中をめぐり日本が本当にすべきこと ほか)

【著者紹介】
藤原帰一 : 1956年生まれ。順天堂大学国際教養学研究科特任教授・東京大学名誉教授・同大学未来ビジョン研究センター客員教授。専門は国際政治・比較政治・東南アジア政治。東京大学法学部卒業。同大学大学院博士課程単位取得中退。東京大学教授、フィリピン大学アジアセンター客員教授、ウッドロー・ウィルソン国際学術センター研究員、ジョンズ・ホプキンス大学国際高等研究院客員教授、東京大学未来ビジョン研究センター長、千葉大学国際高等研究基幹特任教授などを歴任。核軍縮を議論する「ひろしまラウンドテーブル」議長。主著に『平和のリアリズム』(第26回石橋湛山賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    第2期トランプ政権に戦々恐々とする各国指導者たち。同盟国をはじめ、日本を含む国際秩序はどう構築されるのか。不確実さに覆われた世界を国際政治学者が読み解く。ガザ「所有」や、カナダ、メキシコに脅しをかける一方で、覇権からの自主的撤退を選択するトランプの論理。薄々感じていたその限界が顕在化してきたこともそうですが、力の支配が優勢の時代をこれからどうなっていくのか。自国の利益を優先させる姿勢にどう対応していくのかは、相手が強者だからこそ難しいものになっていて、転換期だからこそその選択が重要なものになりそうですね。

  • へい

    現在の国際情勢だと藤原先生のような良識のある国際政治学者の常識が通じないような状態で、そんなことはしてはならないということを平気でやってのけ、結果良識的な予想は通じず、結果予想は外れ、予想した人が攻撃される。そうして学者の言うことはあてにならないという流れができてしまい本当に危ういなと思う。本書を読んでいて、外交というのは非常に繊細なもので、乱暴に扱えばどこかしらが暴発してしまうようなものということが分かったけれど、現在の乱暴さはかなり危ういと思う。どこか一国とだけ強いつながりを持つことが良いとは限らない

  • タイガーとらじろう

    2025年から2020年までを年代を逆にして振り返る形で国際社会を論じている。最初は読みにくかったが、過去の出来事が最近のことにこうつながっていたのか、一方で過去の出来事は最近まったく振り返りもされない出来事が少なからずあることに気づく。2020年4月ころの記述に「(コロナ禍によるグローバリズムの後退がもたらした)国家の復権が〜大国が国益のみを追求して競合する世界への転換を伴うものてあるとすれば、国際的緊張の拡大は避けることができない」とあったのはまさに慧眼というべきだが、外れて欲しい予測だった。

  • ジョルジオ鈴木

    ★★★ アメリカの弱体化、内向き化が示すこれからの世界。

  • マウンテンゴリラ

    現下の国際問題を通じて、我々が今、いかに異常な世界に住んでいるか、ということを思い知らされた。国という単位で見た場合、その世界の中心プレイヤーがアメリカ、中国、ロシアであることは間違いないと思うが、これらの国々のいずれもが、異常なまでの強権的リーダーを戴いた国であるということがその象徴であるとも感じられた。それは、現下の世界の何を象徴しているのだろうか。私にはそれは、世界の不安を象徴しているように感じられる。”衣食足りて礼節を知る”の言葉通り、悲惨な第二次世界大戦の経験を通して、平和の尊さを身に染→(2)

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