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「正しい戦争」は本当にあるのか 講談社+α新書

藤原帰一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065285763
ISBN 10 : 4065285763
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ナチの再来か、平和主義の欺瞞か。世界は再び「戦争の時代」に突入した。当代最上の知性が捉えた、世界大戦の足音。

目次 : 第1章 「正しい戦争」は本当にあるのか/ 第2章 日本は核を持てば本当に安全になるのか/ 第3章 デモクラシーは押しつけができるのか/ 第4章 冷戦はどうやって終わったのか/ 第5章 日本の平和主義は時代遅れなのか/ 第6章 アジアの冷戦を終わらせるには

【著者紹介】
藤原帰一 : 1956年、東京生まれ。米イエール大学大学院政治学研究科博士課程留学を経て、84、年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所助教授などを経て、99年より東京大学大学院法学政治学研究科教授。2022年3月退職、現在東京大学未来ビジョン研究センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    2003年のイラク戦争後に出版された書籍の改題新刊。20年の間に国際情勢は大きく変わり、時事的な内容はもう参考にならない。でも、ここに語られる戦争・平和に対する藤原先生の確固とした信念には、時間を超えた普遍性がある。「正しい戦争」などありえない。戦争を否定することで、その否定すべき戦争を起こした側に対する制裁が正義になるパラドックス。平和とはそんな綺麗ごとではなく、「汚い取引や談合を繰り返すことでやっと保たれる打算に満ちた老人の知恵」のようなものだと言う。勇ましい正戦論が飛び交う今こそ、深く考えてみたい。

  • おやぶたんぐ

    内容自体は20年前のもの。しかし、表題のほか、日本は核を持てば安全になるのか、日本の平和主義は時代遅れか、アジアの冷戦を終わらせるには等々、むしろ今こそ読み応えがあるかも。対談形式であることも手伝って、今般読んだ著者の本3冊の中では1番読みやすいと思われる。日本の平和崇拝陣営も軍事崇拝陣営も実はベクトルの向きが違うだけで、頭には観念的な戦争、ゲームとしての戦略しかなく、外交がないという指摘は辛辣。

  • yamareco51

    朝日新聞に連載している藤原さんの初めて読む書物。ベトナムとカンボジアについては日本が多国間の枠組みの中で独自にイニシアチブを発揮し、経済を基盤に日本外交が成功したということは初めて知った。同じ共産党でも、ソ連は経済を変更することに抵抗して失敗し、中国は経済を変えることで市民の不満を抑えて成長したという対比が興味深い。安全保障は核があっても結局不安という話。いかに対話などでリスクを減らしていけるかどうか。お互いの疑心暗鬼を減らしていけるかどうか。

  • lyrical_otoca

    政治系の新書って当たり外れ激しいからびくびくしながら読んだけどこれはかなり真っ当だった。人類は愚かだから冷戦で具体的な痛い目を見なかった結果、戦争の認識のアップデートができなかったんだな。アメリカがやっぱり存在が大きすぎる。「戦争の記憶ってどうしても〈自分たち〉の犠牲に向けられる」は金言。大国こそチームプレイに徹するべきってのは本当にそうだけど、今の世界はその逆に走ってて怖い。

  • のらきち

    audiobook。「戦争は良くない」「平和が一番」と言うだけは簡単だが、それを実現するには背景をよく理解し最もマシな手段を選ぶしかない。まして短絡的な方法を最善策のように叫んだり、独善的な枠組みを他国に押し付けるのはかえって危ないこともある。

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