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競争戦略としてのグローバルルール

藤井敏彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492533086
ISBN 10 : 4492533087
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

電気自動車、携帯電話、ナノテク、国際会計基準、環境問題、キャラクタービジネス、スポーツ…ルールをめぐる知られざる企業と国家の攻防。現役の政府交渉官が説く国際経済交渉の力学と日本企業がとるべき新しい戦い方。

目次 : 第1章 ルールに翻弄される技術力の日本―なぜ世界で主導権をとれないのか/ 第2章 戦いのルールが変わった―事業の成否を決した知られざる一手/ 第3章 グローバルルールの孤島と化す日本―中国が日本の先を行くのはなぜか/ 第4章 未来志向を阻む呪縛―日本的真面目さの副作用/ 第5章 競争の前提を変える第3の経営戦略―その他大勢から抜け出すルールの活用法/ 第6章 交渉の実践テクニック―世界市場で勝つためになすべきこと/ 第7章 ルールメーカーの条件―日本は明日の世界をつくれるか

【著者紹介】
藤井敏彦 : 1964年大阪府生まれ。1987年東京大学経済学部卒業、通商産業省(現・経済産業省)入省。1994年ワシントン大学にてMBA取得。2000年在欧日系ビジネス協議会(於ブラッセル)事務局長、対EUロビイストとして活動。2004年経済産業省に復帰、通商機構部総括参事官(WTO全般に加え、TPP、レアアース問題などを担当)などを経て、現在、資源エネルギー庁エネルギー交渉官。経済産業研究所コンサルティングフェロー、埼玉大学大学院経済科学研究科客員教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Kei

    「技術のパラドックス」-技術で勝ってルールで負ける(35頁)。デジュールスタンダード、デファクトスタンダード。レンジエクステンダー-内燃エンジンはもっぱら電気モーターに電気を供給する発電機の役割に徹している(56頁)。着メロ-歌詞が唄われずメロディだけが流される場合は、基本的に作曲家だけにロイヤリティを支払えば済むのである(62頁)。JR東日本がスイカの技術を採用しようとする動きを察知した米国は、国際標準化で先行している別の技術を採用しないことはWTO違反にあたるとして先制攻撃を仕掛けてきた。ちなみに、

  • 1.3manen

    第3章は深刻な問題提起で、ガラパゴス携帯と称されることが象徴的。国際競争から取り残され、日本のプレゼンスがどんどん縮小する。看過できない中進国へ没落中の人口減少社会日本にあって、何が取り柄になるのか、と思わざるを得ない。あれもダメ、これもダメ。具体的には、人間の老化で効率が下がるとか、トンネルのコンクリが剥奪してインフラが老朽化するとか、結果的に、没落する以外ないのか。そして極めつけが3.11の惨状か。ネガティブにならざるを得ないが、グローバルな土俵では、日本の扱われ方が小ばかにされかねぬ。由々しき事態。

  • Kolin

    企業活動の自立的な普及に不可欠なルール作りの重要性を説いた本。ルールの本場である欧州の、理念先行の思想への眼差し、日本への焦燥感など、国際的なルールメイキングにおける経産官僚の現場の息づかいが感じられる。「いかにグローバルになろうと、最後に自分たちを守ってくれるのは自国政府。」(207頁)市場における政府の役割を、それでもまだ信じてよい気がした。国際交渉の現場に携わる若い行政官におすすめ。

  • my

    ビジネスの戦いはモノを売るだけでなく、舞台作りから始まっている。そのリアルな実態を様々な事象を元に解説していました。読んでいてもっとルールに対して能動的にならなければならないと感じました。周りのルールを見ているとルールの目的が形骸化し盲目的に従っているものばかりが目立ちます。ルールとは先人の想いや願いの集大成であり、その真髄や理念を受け継いでいくものだと思います。もっとルールとは何か根本的に理解し、本当に必要なルール作りに臨まなければならないと感じました。

  • くりりんワイン漬け

    海外活動におけるoutcomeがあまり目に見えた形で表れているのだろうかなどと、日頃の業務の中でかんじていた点を、ルールという視点でまとめられている一冊である。藤川氏の講義を聴講させて頂いたことがあるが、氏の日本企業に対する熱意からくる講義はとても刺激的です。 この本は部課長レベルには絶対に読ませてたい書。今の役員世代が交代したときには是非実践していただきたい。

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