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マン・カインド

藤井太洋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152103185
ISBN 10 : 4152103183
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

公正戦闘の概念が世界に浸透した2045年、ジャーナリストの迫田城兵は、国際独立市テラ・アマソナスの指導者チェリー・イグナシオが軍事企業“グッドフェローズ”の捕虜を銃殺する場面に遭遇する。この不可解な虐殺を世界にレポートしようとする迫田だったが、なぜか事実確認プラットフォーム“コヴフェ”により配信を拒否されてしまう。チェリー本人から遺族訪問を依頼された迫田は、“グッドフェローズ”唯一の生存者レイチェル・チェンとともに、熾烈な第二内戦を経た北米の自由領邦をめぐる。やがて2人と合流した“コヴフェ”のトーマ・クヌートは、虐殺に関する迫田のレポートが軽視された原因を解析、“グッドフェローズ”のメンバーに秘められたある秘密を知る。『Gene Mapper』『オービタル・クラウド』に続く待望のSF長篇。第53回星雲賞日本長編部門受賞作。

【著者紹介】
藤井太洋 : 1971年奄美大島生まれ。2012年、ソフトウェア会社に勤務する傍ら執筆した長篇『Gene Mapper』を電子書籍で個人出版。異例の話題を呼んだ同作は、大幅な加筆修正を施した増補完全版『Gene Mapper‐full build‐』として、2013年に商業出版された。2014年の第2長篇『オービタル・クラウド』(ともにハヤカワ文庫JA)で第35回日本SF大賞を、2018年の『ハロー・ワールド』で第40回吉川英治文学新人賞を、それぞれ受賞した。なお、本書『マン・カインド』は、SFマガジン連載版で第53回星雲賞日本長編部門を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    AI技術の発達による公正戦が広まった世界という設定が理解し難い。軍隊という暴力装置を独占するのが国家存立の大前提なのに、それを民間軍事企業に委ねるなど国の独立を放棄するに等しい。過去作品と同じく国際外交や情報機関の描写も一切なく、独裁国まで同調するなどクーデターを起こしてくれと言わんばかりだ。しかも最後は醜い欲望に満ちた「ガンダムSEED」のコーディネーター誕生秘話に変貌しながら、大した事態にはならないとは。著者は憲法九条の信奉者で、その理想が広まった美しく善意に満ちた世界を描きたいのかと勘繰りたくなる。

  • hiace9000

    プロローグで《攻殻機動隊_2045》モードへの切替コマンド受信! そのまま突っ切って読破。これがまた実におもしろい。メカや装置の具体説明薄めゆえに読者にはその手の基礎知識と想像力を要するが、「いちいち面倒な説明してらんないわよ、戦場なんだから!」的、完全に出来上がった世界観にいかに没入できるか否か。ドローンによる機械戦争を終結させる次のフェーズの想像&創造は、昨今のSFの提示する近未来路線とも共通。初読み藤井さん、独自の近未来世界観を見事に構築されている作家さんかと思う。他のSF作品群追いかけてみたい。

  • クリママ

    2045年、ドローンの非対称戦争の反省から、戦争は当事者が約束事に従い、業者に受託する公正戦になった。報道も、量子コンピューターの開発により事実確認ができ、フェイクニュースが排除されようになった。戦争コンサルタントの違法な捕虜虐殺を追う記者を中心に、その謎が解き明かされるにつれ、新しい人類の存在が明らかになっていく。2017年から始まった陰謀は、現在進行形か。2、30年前は現在のスマホの汎用化など思いもよらず、この作品で描かれる20年後の世界は興味深い。が、彼らは、怒りしか感じなかったのだろうか。

  • rosetta

    ★★★★✮この人は読むたびに好きになるなぁ。設定とかガチガチのハードな部分は理解できないところも多いけど、物語に浸るには別に邪魔になる訳でもない。ストーリー展開にワクワク魅了され放しだった。アメリカが2回目のシビルウォーを経験した時代。体内に様々なインプラントを埋め込み、現実とネット上の層視化クシュヴを誰もが駆使する。約束に従ったゲームのような公正戦が当たり前になり、戦場から直に情報が発信される。デザイナーベイビーのアイデンティティが問われるし、新人類の役割も問題視される。読んでいる間ずっと興奮していた

  • HMax

    今から20年後の近未来、アマゾン奥地の独立都市で軍事企業が捕虜を虐殺するところから物語が始まる。今でもどこかで起きている、採用されているかもしれないほどありそうな技術が山盛り。スマホの見過ぎか視力が落ちてきたので、こんな技術が早く採用されて欲しいと思う。ハリウッドでの映画化希望。ドローンによる応酬が公正戦のきっかけという点、ウクライナ戦争をみているとドローンが主役になりつつあることをひしひしと感じる。日本は大丈夫か。

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