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ハロー・ワールド 講談社文庫

藤井太洋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065228227
ISBN 10 : 4065228220
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan

Content Description

エンジニアの文椎が作った広告ブロックアプリがインドネシアで突如売れ始めた。そこに隠された驚愕の事実とは。検閲や盗撮などの問題を描いた表題作「ハロー・ワールド」をはじめ、インターネットの自由を脅かす行為に、知識と技術で立ち向かう文椎の、熱く静かな闘いの物語。第40回吉川英治文学新人賞受賞作。

【著者紹介】
藤井太洋 : 1971年奄美大島生まれ。2012年、ソフトウェア会社に勤務する傍ら執筆した長編『Gene Mapper』を電子書籍で個人出版し、同年のKindle本「小説・文芸部門」で最多販売数を得て大きな話題となる。大幅な加筆修正をした増補完全版『Gene Mapper‐full build‐』が2013年に出版された。2015年に『オービタル・クラウド』で第35回日本SF大賞、第46回星雲賞(日本長編部門)、2019年に『ハロー・ワールド』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ひろし

    IT社会、ネット社会で自由を守るため奮闘するIT開発者の話。ジャンルはSFになるのだろうが今起きていておかしくない話が描かれている。語りとしてはITの説明のボリュームが多いが、根底に流れる主張は、IT社会は自由でなければならない、またそれが互いに見ず知らずの誰かと誰かの力を合わせることで実現すべきであるし、必ず実現できる、というもの。話の舞台がアジアや中国というのも現代的。説明口調に終始せず、話が思わぬ方向に展開し、その状況に主人公が柔軟に対処しながら主義主張を曲げず解決していくところに爽快感を覚える。

  • タカギ

    知らない世界のことを教えてくれる本や、見たことのない景色を見せてくれる本が好きだ。この本はその点で完璧。そしてシャレオツ。IT=カッコいいというイメージはさすがに古臭いと思うけど、本当にカッコいいから仕方がない。主人公のエンジニア・文椎が爽やかで良い。ソフトウェア会社に勤務していた著者の私小説に近いものがあるらしい。久しぶりに全く違う世界の扉を開く本に出会えてうれしい。

  • mihya

    表題作「ハロー・ワールド」と「行き先は特異点」が好き。エンジニアあるあるもあったりして思い切り頷きたくなる。(こんなスーパーエンジニアじゃないけど) だんだん規模がデカくなるにつれ、SF感が増す感じ。

  • シキモリ

    白髪を蓄えた著者の風貌が記憶に新しいので、私小説的なフィクションと言われると妙に納得する。作中で取り扱う題材はアプリにGPS、ドローンにSNS、そして極め付けが仮想通貨。ITにとことん疎い私には現存技術と創作との境界線を判別出来ないが、知識と経験で苦難を乗り切る文椎の姿には爽快感を覚える。相変わらずキャラクターの掘り下げが浅い印象は否めないけれど、これも著者の作風だとようやく腑に落ちた気がする。こと今作においては、IT社会を巡る問題、課題、そして著者の描く展望そのものが作品を司る主人公格だった様に思えた。

  • 塩崎ツトム

    現代のソフトエンジニアリング・ノマドたちの物語。金融資本主義、新自由主義の勃興で社会全体が閉そく感に包まれる中で、元気なところは元気である。一方でここでも国家の統制か、無秩序な投機かの二択を迫られる局面が続く。それでも階級と国境を越えて結びつくエンジニアたちは戦う。ネットは人類を進歩させたか? ヒトによるとしか言いようがない。中には陰謀論と無秩序な投機に身を亡ぼすものもあるが、知を求めるものには、与えられる。

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