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偽医者がいる村 角川文庫

藤ノ木優

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041148662
ISBN 10 : 4041148669
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

大学病院での医療事故に関わり、裁判係争中の阿比留一馬は、何かから逃げるかのように北へ、北へと向かっていた。その途中、雪の中で産気づいた妊婦の対応をして小さな産院に同行する。そこは村唯一の分娩施設・竹下診療所だった。院長である老医師・相良からの指示で、一馬は裁判係争中のために避けていた医療行為を行なってしまう。そのまま産院に転がり込んで働くこととなった一馬だが、そこで彼は限外集落の最後の産院の実情や、地元住民との関わりの光と闇を目の当たりにしていく――。


【著者紹介】
藤ノ木優 : 産婦人科医・医学博士。Ameba公式トップブロガー。第2回日本おいしい小説大賞に投稿した「まぎわのごはん」を加筆修正し、小説家としてデビュー。『はじめてでもよくわかる知っておきたい妊娠と出産安心BOOK』(遠藤周一郎名義)など医学実用書の執筆も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • タイ子

    大学病院で産科の医療事故に関わり、その後一人の女性ジャーナリストによって書かれた記事が男の未来を奪ってしまう。男の名前は阿比留一馬、彼は人生から逃避するように北へ向かう途中に産気づいた女性に出会い、何の因果か彼女が住む村の産院に腰を落ち着けることに。産院の院長は一目で一馬を医師だと見抜く。村で一軒の医院も建設会社に買収されようとする中、一馬の記事を書いた女性記者が訪ねて来る。雪深い限界集落の中での産院の在り方を問いながら一度は諦めた医師の道を再び取り戻すまでの物語。著者が産科医だけに出産シーンがリアル。

  • ナミのママ

    藤ノ木さんの作品を読むときはいつも息を止めてしまう。出産のシーンがとにかくリアル。場面を読み終わるといろいろな思いが頭を駆け巡る。それに加えて今作は青年医師の再生物語でもある。医療事故に関わり、さらにSNSで袋叩きにあった主人公の阿比留一馬。その珍しい氏名から身バレしてしまう。彼がたどり着いたのは限界集落の産院。70歳を超え1人医師で診療する院長の日々は過疎地の現在を浮き彫りにしてシビアだ。読みやすいが、読後は医療に関して改めて考えたい深い内容だった。

  • ゴルフ72

    兎に角出産のシーンには息が詰まる。男性からすると女性の偉大さがわかり、命の尊さが身に迫ってくる。阿比留先生、相良先生、そして医療事故として記事を書いた美希、それぞれが限界集落の中で心を通わせていく様が素晴らしい。続編を読みたい!

  • たぬき君

    大学病院の医療事故に関わった阿比留一馬は村唯一の小さな産院の相良院長の元で働き始めるが、そこに医療事故を世間に広めた女性記者が現れる。限界集落の産院の実情と政治的な思惑を上手く描かれている。産婦人科問題の根深さは都市部でも抱えていると思う。

  • kanki

    限界集落の産科診療所の現状。感動した。医者か、偽医者か、選ぶのは自分自身。堂々と生きるのだ。感動した。

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