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「文明の衝突」はなぜ起きたのか 対立の煽動がテロの連鎖を生む 犀の教室

薬師院仁志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794968289
ISBN 10 : 4794968280
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

9.11、シャルリー・エブド事件、パリ同時多発テロ…21世紀の世界が直面する困難は、しばしば「文明の衝突」と形容される。だが、はたしてほんとうに文明は「衝突」しているのか?誤った歴史認識や煽動のおかげで、対立が激化させられているのではないか?闘争と葛藤が繰り返されてきたヨーロッパ・中東の歴史的経緯を振り返りつつ、世界の緊張を解くための処方箋をさぐる長編論考。多様な文化や言語、宗教が存在する世界で共存していくために、いまわれわれが直視すべき現実がここに。

目次 : 第1章 イスラム教成立小史/ 第2章 新しい過激派組織イスラム国(IS)/ 第3章 二一世紀でなぜテロ事件は多発するのか/ 第4章 ヨーロッパの近代化がもたらした戦乱/ 第5章 混迷する中東・北アフリカ情勢/ 第6章 近代の過ちはどこにあったのか/ 第7章 移民をめぐる状況/ 第8章 どこにアイデンティティーを求めるか/ 第9章 偶然の歴史の必然的な結果として

【著者紹介】
薬師院仁志 : 1961年大阪市生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退(教育社会学)。京都大学教育学部助手を経て、帝塚山学院大学教授(社会学)。主な専攻分野は、社会学理論、現代社会論、民主主義研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hk

    いわゆるイスラム国の言い分は端的にまとめると次のようになる。「イスラム教徒と非イスラム教徒の共存は不可能だ。だからイスラム教徒のための国家を再興しなければならない」。 これに対して欧州各国がムスリム系移民の受け入れを拒絶すれば、イスラム国の「イスラム教徒と非イスラム教徒の共存不可」という口実を補強し正統化することになる。かといって欧州諸国が移民を受け入れ続ければテロが起きる確率が跳ね上がる。 このように欧州諸国はムスリム系移民問題で板挟み状態になっているわけだ。本書はイスラム国問題の背景を詳述している。

  • ネコ虎

    理想と現実をうまくまとめ切れないで四苦八苦している姿が痛々しい。特に移民論と多文化主義との関係で回答を見つけられない。どっちにもいい顔をしようとしているからだ。イスラム過激派のテロとイスラム教徒とは関係がないというのはよくわかるが、著者はイスラム過激派に同情的。過激派の主張に理解を示しているが、問題は「テロ」をキチンと総括していないこと。まだ内心革命がしたいという思いが垣間見えるようだ。

  • Verte

    188紙の上の平等によって全体の一員にされてしまえば、言語的、文化的な少数者は不利になるに決まっているので、それよりも自分たちは別に生きる

  • sa10b52

    我慢して読んだが久々に読むのがストレスな本だった。サミュエル・ハンティントンの『文明の衝突』に関連する本だと思ってそうでなかったのはこちらの早とちりだとして、ISの活動を衝突と定義するにしても話題があちこちに行って主張も主題も不明。なにやら重要そうなことを言っておいてひっくり返すようなレトリックも??だし、書いてあることのほとんどは教科書や何処かの本で読むような事実・歴史の羅列。なにか新しい気づき・学びがあったかというと…。阪神タイガースファンとたこ焼きのちょけた表現だけはオモシロイと思いました。

  • takao

    ふむ

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