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ISBN 10 : 4875559224
Content Description
公共図書館の果たすべき最も重要な役割は、記録された情報を通じて得られる、知識や思想や文化などを公共のものにすることである。日本の図書館制度は先進国の中で立ち遅れてきた歴史があり、「国をおおう図書館のサービス網」を築くという目標が半世紀前に掲げられた。それから館数は増えたものの、いまだに十分にその目標は達成されないばかりか、昨今では公共図書館の縮小再編や職員の非正規化が進展している。日本の図書館では、住民目線による運営が重視されてきた経緯があり、中央集権的な図書館政策は嫌われてきた。しかしながら、住民目線にこだわりすぎることで消費者迎合的な運営となり、本来の図書館の公共性を担保する機能がないがしろされている。一方、日本と同じく図書館制度が遅れていたフランスでは、<上>からの政策と規制により図書館運営を発展させてきた。両国の公共図書館を比較することで、日本の図書館の政策の問題点を洗い出す。
【著者紹介】
薬師院はるみ : 金城学院大学文学部教授(図書館学)。博士(教育学、論文博士、京都大学)。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程生涯教育学講座(図書館情報学)研究指導認定退学、金城学院大学文学部専任講師、准教授を経て2014年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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