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籠の中のふたり

薬丸岳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575247534
ISBN 10 : 4575247537
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るい亮介と交流することで人として成長していく。だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、自身の出生に関わる衝撃の秘密を知る。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか――。著者史上もっともハートフルな物語が誕生。最後に芽生える真の友情に、あたたかい涙が止まらない!

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    薬丸 岳は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著書区切りの25作目の作品、タイトルからイメージしていた内容と異なりましたが、奄美大島血縁群像劇の感動作でした。 https://www.futabasha.co.jp/book/97845752475340000000

  • いつでも母さん

    自分だけが知らなかった・・だが、求めて知ってしまったからと言って今までを変える事は出来ない。それほどまでに秘匿された真実に愕然とするものの、愛という籠で守られていたのだ。真実を知った時その庇護者は既に亡く、そしてたった一人君がいた。そう、これからは二人でそれぞれの守るべき存在、守るべき心と向き合って。薬丸さんは親世代の因縁を子に向けて・・今回もまた罪と贖罪を考えさせる。自分ならどう付き合う?どう向き合う?だがいつもよりは私にもアレコレ読めた感(当方比)こんなに同級生が集っちゃうの?←そこ?(汗)

  • パトラッシュ

    母に自殺された弁護士と父が失踪した傷害致死犯。長く会わぬままトラウマを抱えてきた同い年の従兄弟が同居することになり、反発し合いながら少しずつ折り合いをつけ理解し合っていく。不器用に生きながら友人もできて社会と向き合うようになるが、思いがけぬ事実が判明してから双方の過去に絡んだ謎が解き明かされていく。作者得意の手法で次々に意外な話が展開して読ませるが、真実を探るために都合のいい偶然の出会いが多用されている感が拭えない。何となく結末も予想できてしまい意外性に乏しい。今ひとつ小説としての工夫が足りずに終わった。

  • のぶ

    多くの謎が複雑に絡み合った物語だった。父を亡くし恋人にも振られ一人になった弁護士の村瀬快彦は、20年以上疎遠だった従兄弟・蓮見亮介が傷害致死罪で服役していた事を知る。身寄りのない彼の身元引受人となり二人で暮らし始めたが…。子供の頃に母を亡くしてから人と関わる事を極力避けてきた快彦が、明るい亮介に影響されて変わっていく様に温かみを感じていたのに、亮介の起こした事件にまさかの真実がかくされていたとは。いくつもの謎が解き明かされても、読み手の心は晴れず重い気分になっていく。薬丸さんらしい展開だった。

  • ゆみねこ

    父を亡くし恋人にも去られた弁護士の村瀬快彦は、傷害致死事件を起こし服役していた従兄弟・蓮見亮介の身元引受人となる。幼い頃に一度会っただけでほとんど他人の快彦と亮介は川越の村瀬家で同居を始める。人当たりも良く暴力とも無縁だった亮介はなぜ人を殺めたのか?家族に秘められた謎、罪を犯した人間との関わり、色々考えさせられた。クズのような人間でも殺人は罪…。二人は籠から出て生きていける。

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