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告解 講談社文庫

薬丸岳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065283219
ISBN 10 : 4065283213
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

深夜、飲酒運転中に何かを撥ねるも、逃げてしまった大学生の籬翔太。翌日、一人の老女の命を奪ってしまったことを知る。罪に怯え、現実を直視できない翔太に下ったのは、懲役四年を超える実刑だった。一方、被害者の夫・法輪二三久は、ある思いを胸に翔太の出所を待ち続けていた。贖罪の在り方を問う傑作。

【著者紹介】
薬丸岳 : 1969年兵庫県生まれ。2005年に『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。’16年に『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を、’17年に短編「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • イアン

    ★★★★★★★★☆☆贖罪の在り方を問う薬丸岳の長編。大学生の翔太は飲酒運転の末に老女を撥ね死亡させてしまう。出所後も前科ゆえに社会に適合できない翔太だったが、一方で被害者の夫はある思惑を胸に彼の出所を待ち続けていた…。誰もが加害者になる可能性がありながら世間から非難されるという点において、轢き逃げという犯罪は絶妙な設定だ。死期を悟った父の手紙が加害者とその家族の苦悩を端的に表している。この先、翔太が心から笑える日が来るのだろうか。そしてそれを天国の被害者は赦せるのだろうか。タイトルの意味が心に沁みる良作。

  • タツ フカガワ

    飲酒運転及び轢き逃げで老女を死亡させた大学生の翔太に懲役4年10か月の刑が下る。やがて刑期を終えて出所した翔太の住むアパートに、老女の夫がある決意を胸に引っ越してくる。加害者の苦悩と贖罪、被害者遺族の悲嘆と怒りを軸に進む物語なので、なかなか重苦しい読書でしたが、エピローグで救われました。最後の老女の夫の告解は、ある意味どんでん返しかも。

  • ケイ

    薬丸岳さんの少年犯罪を扱った作品にはいつも考えさせられる。今回も驚かされた。少年犯罪とはならないぎりぎりの年齢の大学生が起こした事故とその後の被害者家族の反応は、予想もしない方向に展開していった。被害者が償いをできる社会でなければと思う。

  • H!deking

    前情報無しに薬丸さんの講談社は間違いないのでゲット。今回は飲酒運転の加害者と被害者家族の目線がクロスオーバーしていきます。こういうのはやっぱり薬丸さんですね。今回も重かったけど色々考えさせられました。。うちもいま娘が教習所通ってるけど、被害者にも加害者にもならないとも限らないので色々話したいと思います。

  • はにこ

    事故の被害者家族が悲嘆に暮れるのは想像に難くないけど、加害者家族もこんなにもボロボロになるんだよね。改めて人として生きていくことの責任感を認識させられる。てっきり被害者の夫の復讐劇かと思ったが、思いもよらぬ告解がさらなる悲しさを誘った。痴呆症にはもちろんなったことがないから、痴呆症の人の記憶ってきっとこんな感じなんだなと想像した。

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