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ロング・アフタヌーン 中公文庫

葉真中顕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122077010
ISBN 10 : 412207701X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

自殺を決意した女が偶然、学生時代の友人と再会する。そんな場面から始まる小説の原稿が、編集者の葛城梨帆宛てに届く。
以前新人賞で落選した志村多恵からだった。立場の違う女たちの会話はすれ違い、次第に募る殺意。そして女はある選択をする――

「私をあなたの、共犯者にしてください」

虚実の境が揺らぐ、迫真のミステリー。〈解説〉大久保洋子

【著者紹介】
葉真中顕 : 1976年東京都生まれ。2013年『ロスト・ケア』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。19年『凍てつく太陽』で大藪春彦賞および日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、22年『灼熱』で渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • となりのトウシロウ

    編集者・葛城梨帆に送られてきた小説『長い午後」の原稿。送り主は7年前新人賞の最終選考まで残った短編小説「犬を飼う」の作者・志村多恵。「犬を飼う」が冒頭に、「長い午後」も作中作として描かれ、梨帆自身のストーリーと交互に展開される。梨帆はもちろん作中作どれもが女性視点でジェンダーに関わる話で、これを男性である葉真中顕が書いたのが信じられない。女性として虐げられ男性に対する嫌悪が描かれている。そしてそれに共感する様も。どう消化すれば良いのか分からない読後感が残る。評価が分かれる作品ではないかと感じた。

  • yukaring

    迫真の物語がつらく苦しい。しかし「これは別の世界線の私の物語だ」そう思わせられる圧倒的な没入感。虚実の境界が大きく揺らぐ衝撃のミステリ。編集者の梨帆宛に届いた原稿。過去に惜しくも新人賞を逃した志村多恵からの新作。自殺を決意した“私”が学生時代の友人と25年ぶりに出会う。そして少しずつ変わり始める“私”と次第に募っていく殺意。そして“私”はある選択をするが…。この物語に深く感情移入していく梨帆と彼女の過去。女性達の生きづらさと闇深さの先に仕掛けられた驚愕のラスト。好みは別れると思うが感情を揺さぶられる1冊。

  • のり

    編集者の「梨帆」。会社の方針で小説部門からの撤退が決まってから、以前に新人賞最終候補に残った女から新作が送られてきた。これがまた凄い小説だった。作者と読み手の事情も大きく関わる。しかも、フィクションなのか?ノンフィクションなのか?どっぷりと浸かった梨帆の決断。小説の中で小説を読める贅沢。2度おいしい。

  • ぴ〜る

    なんだかいつもの葉真中さんと違った雰囲気だった。なんだろう…読んでいてなんだかモヤモヤしてしまった。

  • 本屋が山田

    冒頭の作中作「犬を飼う」にまず感情を撃ち抜かれた。単独の小説としても出来が良い。その後、文学賞にノミネートされるも結果は落選。だが7年後、再び彼女はペンを握る。タイトルは「長い午後」。よく作品には作家の魂が乗る、と聞くがまさにそれ。フィクションなんだけどノンフィクションのような作り込み。タイトルだけなら優雅な午後だけど、そんな浅はかな気持ちで読んではいけない。まるで自分が犯罪の片棒を担がされているような。ならせめて言ってしまおう、貴方がたの物語の共犯者にして下さい。

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