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ISBN 10 : 4861107199
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ナチス時代のドイツ語圏で、亡命演劇人を起用しつつ焚書にされた作品の上演を続けたスイスのチューリヒ劇場。民主主義の象徴として伝説化されたチューリヒ劇場における作品上演のプロセスを社会・文化的視点で分析し、その実態に迫る。
目次 : 序論:チューリヒ劇場と社会・文化的文脈/ 第1部 リーザー時代(戦間期)(概観 国民統合を推進するスイスの文化政策と亡命者たち/ 焚書に抗して―亡命演劇人と時事劇『人種』、『マムロック教授』/ チューリヒ劇場の実態―リーザーの登場と退陣)/ 第2部 ヴェルターリン時代1(戦争前夜から終戦まで)(概観 「別様のドイツ」における古典と現代劇の寓意的上演/ 「アルカディア」というプロジェクション―『テル』の変奏/ 方法としての寓意劇―『肝っ玉おっ母とその子どもたち』と『ガリレイの生涯』の世界初演/ レジスタンス演劇のポリティクス―『月は沈みぬ』チューリヒ初演)/ 第3部 ヴェルターリン時代2(終戦からドイツ分断まで)(概観 「ナチズムとスイス」というまなざしとその演劇的表象/ メーリケを愛する殺戮者―『ほら、また歌っている』における批判の理路/ スイス 裏方なしの舞台装置?―あるいは劇作家ブレヒトとチューリヒ劇場/ 「偶像」の行く末―『聖書に曰く』の生成と受容)/ 展望:チューリヒ劇場の伝統と発展
【著者紹介】
葉柳和則 : 長崎大学多文化社会学部教授(スイス文化)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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