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天使の胸に、さよならの花束を -余命マイナスなわたしが死ぬまでにしたい1つのこと-ガガガ文庫

葉月文

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094532067
ISBN 10 : 4094532064
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

もしもあと1日だけ、時間をもらえたら――

もしも、この世界からいなくなる前に1日だけ猶予をもらえるとしたら、あなたは何をしますか?

『死者と再会させてくれるという美少女がいる』
余命が尽き、どころかマイナスとなってしまったあなたの前へ、そんな噂と共に現れたのは、アイと名乗る天使の少女。
彼女の役目は、肉体を失った魂の最期の願いを叶えることらしい。
そのために、アイは憎まれ口を忘れないひねくれものの相棒・悪魔のディアと一緒に、人の世界に降りてくる。

「――ねえ、あなたの未練はなんですか?」

ひどく美しい姿をした天使は、ひとりぼっちになった魂へ問いかけていく。
その優しい声は、死んでも諦めきれなかったたった一つの想いをそれぞれの胸に浮かび上がらせていって。
いつか交わした約束を守ること。好きなあの子を笑顔にすること。愛する人にありがとうとごめんなさいを伝えること。ずっとしてみたかったデートをすること。大切な人の晴れの日を祝うこと。

「どうか、あなたが大好きな人に笑顔で『さよなら』って言えますように」

これはあなたの最期のために心を尽くす、優しくてちょっぴり泣き虫な天使との出会いと別れの物語。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • オセロ

    めっちゃ良かったですね。ストーリーや設定は他の作者でも思いつくかもしれませんが、このハートフルストーリーは葉月先生の文章があってこそ。一つ一つのストーリーの完成度もさることながら、連鎖短編集の一面もあり、優しさに満ち溢れていてるんですよね。また、天使のアイと“悪魔”のディアの過去は必見で、これは是非とも続きを出してほしい!

  • よっち

    余命が尽きてしまった人々の元に、翼を失ったアイと名乗る天使の少女が現れ、与えられたあと1日だけの時間で未練に向き合ってゆく連作短編集。肉体を失った魂の最期の願いを浮かび上がらせてくれる、アイとひねくれものの相棒・悪魔ディア。いつか交わした約束を守るため、好きだったあの子を笑顔にするため、愛する人に想いを伝えるため、ずっとしてみたかったデートをするため、大切な人の晴れの日を祝うため。ゆるく繋がる世界観の中で彼らの想いに真摯に向き合ってゆくアイと、それに寄り添うディアの姿がとても印象的な物語になっていました。

  • わたー

    ★★★★★著者の原点回帰にして本領発揮だと思うが、もうすこし手心というか…いや、面白いんだよ、面白いんだけど情緒ぐっちゃぐちゃにされて大変なことになるから勘弁してほしい。とある事情によって、死者の未練が解消されたときに現れる未錬の花を100個集めている羽のない天使のアイと、ウサギのぬいぐるみに宿る悪魔のディア。アイの肉体を一時的に死者に開け渡すことでおこるわずかな時間だけの奇跡とサヨナラを描く連作短編。めっちゃ良ったし、やっぱり涙が止まらなくなった。題材がすでにずるいんだよ。「死」という不可逆で絶対の、

  • まっさん

    ★★★★☆ 「死者と再会させてくれる美少女がいる。」巷で噂されるそんな都市伝説を聞き、そしてある日呆気なくその命を散らしてしまう人々。彼らの前に現れるのは天真爛漫に笑う天使の少女とぶっきらぼうに喋る悪魔の人形。彼らは肉体を失った魂の最期の願いを叶える協力をしてくれるという。想い人や肉親への別れ、終ぞ叶わなかった夢を体験する為、今日も一人の天使と悪魔は現世を移ろう… めっちゃくちゃ良かったです。 ストーリーは死してなお抱く未練を断ち切る為、肉体を失った魂をその身体に憑依させる事で笑顔でサヨナラを告げる手→

  • 彩灯尋

    翼を持たない少し泣き虫で優しい天使が、うさぎのぬいぐるみの姿をした相棒の悪魔と小さな奇跡を起こしてくれるお話。この世に留まる未練、想いを解消していくストーリーはとても悲しくて、優しくて、読後もじんわりと続いていくようなあたたかさ。ディアとアイのお話も読んでみたい。これからの旅の中でアイの心の中が満たされるように、と願うばかり。好き。

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