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殷-中国史最古の王朝 中公新書

落合淳思

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121023032
ISBN 10 : 412102303X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

甲骨文字から浮かび上がる殷王朝の真実。王の系譜から神権政治、戦争の記録まで。三千年前に滅んだ古代国家の姿がいま明らかになる

【著者紹介】
落合淳思 : 1974年愛知県生まれ。立命館大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。現在、立命館白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    甲骨文字の分析からは、殷についての伝世資料とは、かなりイメージの異なる社会像・王朝像が出てくる。「酒池肉林」がフィクションにすぎないこともそうだし、著者は周以前の王朝に、そもそも名前があったのかどうかについても疑問を呈している。王統譜にも、殷の時代からすでに架空の王名が挿入されるなど、利害関係で人間は簡単に歴史を改竄してしまうことを、あらためて思い知らされる。

  • ゲオルギオ・ハーン

    古代の王朝と聞くと今の感覚では合理的でないことが多く、滅亡した理由となると本書の表題でもある殷のように愚君や暴君の登場が原因というイメージがある。これは従来(特に中国における)の研究が文献(史記など)メインであって、甲骨文字が使用された当時の記録は相対的に重視されていなかったことを本書では理由として説明している。そこで本書は甲骨文字での記録をメインに殷の時代を捉え直している。また、ただ記録を翻訳するだけでなく、記録にないことは他の資料や推測を行うことで全体像を掴むことに全力を尽くした良書。

  • Tomoichi

    中国最古の王朝「殷」、史記などの後世の文献資料ではなく発掘された甲骨文字を元に殷王朝の実像に迫る。甲骨文字研究がそれほど歴史があるわけではなく中国よりも日本の方が文献学やイデオロギーの影響が少ない分先を進んでいるのが驚きでした。宮城谷昌光作品とはまた違う中国古代史を楽しめる一冊。

  • ピオリーヌ

    友達に薦められて読み始める。殷王朝の研究について使用される資料について、甲骨文字、文献資料、考古資料がある。文献資料は、後代の著作であり記述の信憑性が低く、誤字や欠落も発生している。考古資料は、同時代のものであり存在時代は信頼できるが、遺跡や遺物は多様な解釈ができるので、歴史的意義の特定が難しいという短所がある。これらに対し甲骨文字は、同時代の資料であり信頼性が高く、しかも文字(文章)で記されており解釈の選択肢を絞ることができる。甲骨文字は、殷王朝の社会や歴史について、より確実に知ることができる資料である

  • 組織液

    中国史はほとんど手を出していないのですが、紂王の実像について知りたかったので読んでみました。この本に限って言えば、紂王は決して「酒池肉林」に代表されるような暴君ではなかったことがわかりますね。李氏朝鮮もそうですが、中央集権化というとなんとなく先進的でいいイメージがある一方で弊害も多いんだなぁと…。後書きも非常に良かったです。

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