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幕末民衆の情報世界 風説留が語るもの

落合延孝

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784903426044
ISBN 10 : 4903426041
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2006
Japan

Content Description

幕末の日本には、多くの情報が飛びかっていた。外国船の来航、火山の噴火や地震などの災害、幕府と長州との戦争、そして身近に迫る一揆の動き。このようななか、これらの情報を積極的に入手して蓄積し、そこから自らの政治的立場を創りあげていった「情報人」も存在した。そのうちの一人、森村新蔵という一地方役人が書き残した情報集(風説留)を読みながら、国民国家形成へと向かう幕末日本にどのような情報社会が成立していたのかを明らかにする。

目次 : 第1章 森村新蔵と「享和以来新聞記」(森村新蔵/ 「享和以来新聞記」の記録内容/ 新蔵の情報ネットワーク/ 伊勢崎周辺の文人たち/ 新蔵の蔵書構成)/ 第2章 旅を通して見た幕末の日本(旅の人生/ 対外意識と蝦夷地/ 災害情報/ 関所の通行と貨幣の両替/ お国自慢とアイデンティティ/ 新蔵の地域認識)/ 第3章 幕末の歴史体験(天保の飢饉体験/ 幕末期の村秩序の動揺/ 水戸浪士の情報/ 武州一揆の情報)/ 第4章 上州世直しと情報(上州世直しの原因/ 上州世直しの情報/ 伊勢崎周辺の世直し/ 旗本殺害事件の情報/ 新蔵の世直し意識/ 世直しと質物の取戻し)

【著者紹介】
落合延孝 : 1948年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得修士(史学)。現在、群馬大学社会情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 志村真幸

     幕末維新期には、豪商、豪農、村役人、医師などが全国から大量の政治情報を集め、記録していたことがわかっている。「風説留」と総称されるものであり、各地に資料として現存する。  本書は群馬県伊勢崎市に残る風説留を読み解くことで、その実態を明らかにし、幕末の混乱に翻弄されながらもたくましく生き抜いた姿を描きだしている。  とにかく資料の読み込みが精緻である。何十冊にものぼる文書をじっくりと解読し、ディテールにもとづいた歴史を描きだす。しかも、それが一地方誌に留まるのではなく、大局的な視野のもとで論じられている。

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