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旧かなづかひで書く日本語

萩野貞樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344980471
ISBN 10 : 4344980476
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2007
Japan

Content Description

歴史の中で長い時間をかけて洗練された旧かなは、合理的で美しい。また語源や意味も正確に伝わり、実は新かなより遥かに使い勝手がいい表記法。本書でその基本を覚えて、日本語の美しさを味わおう。

【著者紹介】
萩野貞樹 : 昭和14年秋田県生まれ。一橋大学卒業。元産能大学教授。専門の国語学のほか、和歌論、神話論、日本語系統論など幅広い分野で執筆活動を行う。敬語の用法を独自の視点で分析した「ハギノ式敬語論」は、「正しい敬語がすぐ使えるようになる」と高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 墮太

    ・ありがとう → ありがたう ・おはよう → おはやう ・おめでとう → おめでたう ・さようなら → さやうなら ・ゆっくり步いて參りましょう →ゆつくり步いて參りませう 🗒✒️さうかうしてゐるうちに言はう話さうと思うてゐたこともつい言ひそびれてしまひました。✒️🗒 少しづつ練習して行きたいと思ひます。

  • みつ

    「常用漢字の歴史」を読み、正字旧かなで小説「青春」「魔風恋風」を読んだ流れで再読。主な論点は、@旧かなづかいの方が、音に引きずられない分新かなづかいよりも整合性が取れている(学びやすい)。A文語文のみ旧かなづかいを許容することは、文語的な言い回しが現代の文にも多く現れるため、無意味。B文学作品のかなづかいを発表当時から変えるのは作者への冒瀆。C正字を新字に変えたことで漢字の本来の意味を失うものがある。疑問反論はコメントで。最も有益なのは旧かなの表記法。短歌・俳句を旧かなで詠みたい方にとっては格好の手引き。

  • タカオ

    内容が特におもしろく、かつ本書の核となるのは第一章。なにしろここで「ハ行動詞と「ゐる」をおぼえただけで旧かなは八割完成」とまでいっているのだから!そして第二章で活用を解説して、第三章ではもう少し説明を加えていく。第四章から第六章では、現在の国語改革に批判的な内容が中心となっていき、それはそれでおもしろいが、個人的に重要だと思ったのは、第三章までと最後の「おさらひ」以下。「さうかうしているうちに言はう話さうと思うてゐたこともつい言ひそびれてしまひました。」なんて、さらっと書いてみたいものです。

  • しょうゆ

    旧仮名遣いが合理的で整然としていることは、口語文法と文語文法を比べれば一目瞭然。新仮名遣いでは語幹のズレや単語の区切りがおかしくなることもある。旧仮名遣いに戻せ!とは思わないけど、教科書に載る文章や出版物は書かれた当時の仮名遣いにしてほしい。改変が改竄に近いというのは事実だと思う。(内田百閧フ文章が好きなので特に強く思う)常用漢字は本当に改悪。一つの漢字に色んな意味を背負わせすぎている。確かに旧字は画数が多すぎて面倒だけど、読めるようにしておくのは大事なことだと思った。

  • dobrydenkrtek

    旧仮名づかひの入門書として便利。わかりやすい。確かに旧仮名で書かれたものを新仮名に変えることはある意味では改ざんと言えるかもしれない。しかし源氏物語を現代語訳しても改ざんとはいわないだろう。つまり新かなに「改ざん」された谷崎は、ある意味では現代語訳しているとも言える。その程度にもう古い仮名遣ひは廃れてしまったのだ。だからこれで勉強を始めよう。つまり旧仮名は万民が必要とするスキルというよりは、過去の作品をより深く、あるいは本当の意味を理解するために必要な教養ということだ。

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