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ISBN 10 : 4768479448
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明治期の思想弾圧事件、いわゆる「大逆事件」で1911年、幸徳秋水らとともに死刑判決を受けた24人のなかに、真宗大谷派僧侶・高木顕明がいた。顕明は恩赦で無期刑となったが、収監されていた監獄で3年後に自死した。顕明の尋問調書に『余が社会主義』と題された4千字ほどの文書が残されている。そこには念仏の実践が「社会主義」であり、念仏を唱える人は「極楽の人数」だと説かれている。この文書に書かれたラジカルな親鸞思想を、真宗僧侶で宗教学者の著者が読み解く。
目次 : 序 高木顕明と『余が社会主義』―社会批判としての信心/ 本論 極楽の人数(「極楽の人数」/ 高木顕明の社会主義/ 阿弥陀仏とは何か、極楽とはどういうところか/ 念仏申さんという心の起こるとき/ 社会批判としての信心―第四章・思想の回転 ほか)/ 補論 高木顕明『余が社会主義』と親鸞『教行信証』(親鸞の『教行信証』とはどのようなものか/ 浄土教とはどのようなものか/ 『教行信証』の基本構造と「証巻」/ 往還二回向論をめぐる論議について)/ 資料 高木顕明『余が社会主義』
【著者紹介】
菱木政晴 : 1950年金沢市生まれ。宗教学者、真宗大谷派僧侶、同朋大学特任教授。長年にわたり真宗大谷派の戦争責任を追及すると同時に政教分離訴訟などの平和と人権の市民運動にも関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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