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ISBN 10 : 4062586460
Content Description
グローバル市場経済の秩序が政治に優先されるなか、人間は国民国家内部では表象されえず、市場の「リソース」となる。それと同期して現れる「エクスポジション」と呼ぶべきアート作品群。共同性を表象する効果を担ったイメージ(像)は失われたのか。結びつきの根拠が揺らぐ状況で、共同体はどこに見出せるのか。イメージの機能、ナンシー、アガンベンなどの思想を参照し、いまや「剥き出しの生」となった人間の存在様態を考察する。
目次 : 序―共同体をめぐる問いと芸術作品/ 第1章 絵画に登場する「人々」―われわれはどこから来たのか/ 第2章 「人々」の位置―われわれは何者か/ 第3章 さらけ出される「生」―われわれはどこへ行くのか/ 第4章 出来事としての共同体―互いに露呈されるということ/ 第5章 イメージと人々と共同性/ 結び―共同性の経験として現れる美的経験
【著者紹介】
菅香子 : 1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現代思想をベースに、芸術とくに現代アートと共同体の関係についての研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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