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たましひの薄衣

菅原百合絵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863855618
ISBN 10 : 4863855613
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan

Content Description

目次 : 1(Figures sans figure/ 声の静寂 ほか)/ 2(S´er´enit´e/ 記憶の舫 ほか)/ 3(〓るひと/ 存在の黄昏 ほか)/ 4(静物画の日々/ 風の痕跡 ほか)

【著者紹介】
菅原百合絵 : 1990年生まれ。東京出身。「東京大学本郷短歌会」「パリ短歌クラブ」元会員(現在いずれも解散)。「心の花」会員。パリ・シテ大学(旧パリ第七大学)博士課程修了。専門は十八世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 松本直哉

    禁じられていても、禁じられているからこそ、人は命をかけてでも、言葉を紡がずにはいられない。命がけの言葉は、人が死んでも、書物が焼かれても、木の葉のそよぎのように、人間の耳にはとらえられないかたちであれ、生き続けるだろう。文学研究にたずさわる著者は、滅ぼされていった言葉、しかし、かすかな風のそよぎのなかにわずかに生きながらえるその痕跡とでもいえるような言の葉に、耳を澄ませることを、自らの使命と考えているのかもしれない。稀覯書を探し求めてほの暗い書庫に足を踏み入れる著者の自画像には、そのような思いが垣間見える

  • あきあかね

     「母語は自分に近い「本当」の言葉で、外国語は後から学んだ「借り物」の言葉のように思えるが、実はその「借り物」の言葉こそが、まさにそのよそよそしさゆえに、心のもっとも奥ふかくに秘匿されている自己をー無惨なまでにーにあらわにするのだった。(略)それは決して光降りそそぐ明るい場所ではないけれども、そのようなほのぐらい場所を自分のうちに見出し、認めるのは、不思議と静かな慰めを与えてくれる経験でもある。」 今年の東京大学の国語の入試問題で、まだ三十代前半の若きフランス文学者が著した、外国文学、外国語を学ぶ⇒

  • 双海(ふたみ)

    すごくいい歌集だと感じた。作者は1990年生まれ。「本郷短歌会」「パリ短歌クラブ」などを経て「心の花」会員。栞文は水原紫苑、野崎歓、星野太の各氏。「雪なりし記憶持たねど氷片を置けばグラスに水のさざめき」「魂は水の浅きをなづさへりうつし身ゆゑにゆけざるところ」「水面から飛花が水底へとしづむ神のまばたきほどの時の間」端正な文語定型が輝く歌集。

  • ゆう

    大切な人に贈りたくなる歌集だった。題名の通り、たましいの透明さ、光、水、風など不可視・不定形のものの美しさを歌った作品が多く、毎晩少しずつ読むのを楽しみにしていた。癒される。文語体は馴染みがないので文法を調べながら読んだのだけど、気持ちが落ち着くのは歌の作風なのか文体なのか。歌人はフランス文学を学んでいたそうで、だからエピグラフや前書きにフランスの偉人が多かったのかもしれない。

  • みかん

    この世で最も美しい歌集かもしれない。揺蕩う水のような歌集。水のなめらかさ、なまめかしさ、凪いだ水面に秘めた情念、全てが静謐に織り込まれた。シューベルトの幻想ソナタを思い出すような時間だった

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