知られざる太平洋戦争秘話 光人社nf文庫

先の大戦では正規の戦史に名前が記されないまま散華した「無名戦士たち」が大勢いる。遺族も○○方面で戦死した等の情報しか知らないことが多い。本書は、彼ら「物言わぬ勇者」の慰霊と平和を願い、未だ明かされぬ謎を追い求めた渾身の実録記。国内外有志の協力と情報により、埋もれた真実が次々と発掘される。

目次 : 空母「エンタープライズ」へ体当たりの嚆矢/ 「黒沢軍曹」比島から６８年目の帰還/ 東インド洋に沈んだ米駆逐艦「エドソール」乗員の最期/ 配達された豪州軍捕虜の手紙/ 米護衛空母に突入した特攻隊員の遺族を捜して/ 米重巡に突入した特攻機「彗星」の謎/ 桜花「神雷部隊」指揮官・野中五郎少佐の最期/ 「エンタープライズ」に特攻した「トミ・ザイ」とは

【著者紹介】
菅原完 : １９２９年、山口県生まれ。海軍兵学校７７期。戦後は航空自衛官（管制幹部）を経て東亜航空に入社、運航部運航管理者。その後、日本航空機製造に出向、ペルー国ランサ航空にてＹＳ‐１１の運航支援。帰国後は運航部技術課長。日本国内航空との合併により航務部基準課長、乗員訓練所座学教官、訓練計画課長兼海外委託訓練管理者、教官室長代理、乗員部次長を歴任。定年退職後も引き続き日本エアシステムに勤務、外人乗員導入時の座学教官兼海外委託訓練管理者を務め、１９９５年退社（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）